オンキヨーのスピーカー「D-200II」です。
以下の整備を施しています。
・ ネットワークの改修
・ 配線の引換え
・ ウーファーエッジの張替え
・ コネクターユニットの交換
・ 吸音材の追加
ネットワークを次の通り改修しています。(写真9枚目右下)
- HFの一次側コンデンサをオールフィルム化。パナソニック製とParcAudio製PPコンデンサを採用。約7.4μFを5.6μFに変更。
- HF三次コンデンサをPPコンデンサとニチコン製電解コンデンサの併用に変更。約5.6μFを7.4μFに変更。
- HF回路の金属皮膜抵抗は、配置変更につき新しいものに交換。
- LF側コンデンサをすべてパナソニック製に交換。容量は既存と同等。
- コイルは既存再利用。
- 分散ネットワークは継続。LF用基板は底面に移設。
配線をすべて引き換えています。
ツイーター用にJVC製、それ以外のすべてにオーディオテクニカ製14AWGを採用。いずれもOFCケーブルです。
ウーファーのエッジをクロス製に張替えています。(写真8枚目下)
背面のコネクターは、バナナプラグ対応の大型ポストに換装しています。(写真9枚目左下)
真ちゅうロジウムメッキ製。薬きょう型キャップでプラグが根元まで刺さる大型タイプ。
ベースは合板の上にフェルトシートを張ったものです。銘板シールはラミネート加工後移設しています。
キャビネット内部の側面に、吸音材としてフェルトシートを配しています。
-------
キャビネット外観は、背面と底面に転倒防止金具を付けていたと思しきネジ跡があります。(写真7枚目)
また片方の底面角にPVCの割れの補修跡があります。(写真6枚目)
表層は一部に薄い引っかき傷があるものの、擦り傷は少なめ、艶も残っており比較的綺麗です。
前面ネットには、穴や剥がれはありません。
-------
ブックシェルフスピーカーのスマッシュヒット作「D-200」の改良版として登場。
充実の中高音が特徴。張り出し感と分離感のバランスが良好で、クラス以上と評されたのも納得です。
本個体は前オーナーがウーファーエッジを張り替えたものでしたが、接着不足&センタリング不良でノイズが出ていたため、当方で新たに張り替えているものです。
それ以外には、吸音材調整とフィルムコンデンサの大容量化で歪みを低減しているほか、信号回路のマテリアルのグレードアップを図っています。
メイドインジャパンの良質なスピーカーです。
-------
主な定格
・ 2ウェイ2スピーカー/バスレフ型/防磁設計
・ 寸法:216W x 352H x 228D mm
・ 重量:6.8kg
・ インピーダンス:通常6Ω/最小4Ω
・ 再生周波数帯域:38Hz~45kHz
・ 最大入力Lv:150W