投資対象としては一切考えていない、あくまでコレクションをしたい、と言うお客様は読み飛ばしてOKですd(^_^o)
世界的にも人気がある有名なコインなので、特別な説明も不要かも知れませんしね。
冒頭のスペック表をご確認の上ご検討くださいませ。
さて、アンティークコイン投資に関してですが、
まずはデーターから紹介します。
コインが本格的に投資対象になったのは1980年代からと考えてください。
PCGSが1986年に発足し、NGCが1987年に発足します。
現在、コインの世界二大鑑定会社がこの2社なのはご存知の通りです。
もちろんPCGS、NGCが発足する前からコインを投資対象として考える方もいらっしゃいましたが、
この2社がコインの鑑定を始めてからフェーズが変わりました。
まず一番大きなポイントが「コインの真贋を補償する」部分になります。
それまではコインの取引きで「本物を補償する」と言ってもそれは売り手が言うだけの事でした。
基本的に口頭での約束だけなので、100%の補償はありませんでした。
故に偽物を掴まされてしまって、コインを投資対象として入手しても元本がゼロになる事が日常茶飯事にありました。
特に金貨ですね。
金で作られたコインは素材だけでも担保が効きます。
例えばこの個体はざっくりとして計算で7万円以上の価値が2024/10/09現在であります。
これを狙って金以外の素材で偽物の金貨を作り上げ、高値で売買する詐欺行為は多かったです。
いつの時代でも悪い輩はいるもんです。。。
ところがPCGS、NGCが本当に金貨であるか?も含めてそのコインが本物か?を補償してくれるようになりました。
これならば安心の度合いが増します。というか100%安心です。
体積と重量を計れば、そのコインが本物の金なのかは分かりますが、その面倒がまず消えました。
PCGS、NGCがスラブに入れてくれるだけで、鑑定数字はなんであっても「そのコインは本物である」となったからです。
そして鑑定数字がつけられるようになりました。
この個体を例にすると・・・
「このコインは1910年にフランスから発行された20フランの金貨で70点満点中の65点の綺麗さだよ。鑑定番号で検索してもらえれば同鑑定枚数は○枚で、上位鑑定枚数は○枚だよ」
とスラブのラベルに明記されています。
完璧なまでにこの個体の素性が明らかに分かると言う事ですね。
このシステムが出来上がってからコインはグングンと価値を上げていきます。
そりゃそうですよね。偽物かも知れないな?状態は綺麗そうだけど補修されてはいないかな?などと思って買うのと、これは完璧な本物で綺麗さと希少性がこれぐらいだ!と分かって買うのでは、コレクター側も予算の出し方が変わります。
このシステムが世界に浸透したのが1990年代になります。
では、ここで1990年からの主要100コインの平均価格をの値動きを追ってみましょう。
株式で言うところのS&P500あたりだと思っていただいてOKです。コインでも平均価格を追う事が可能です。
平均年利・・・27%。
これがすごい数字なのは株であれ、不動産であれ、金などの現物であれ、投資経験者の方ならばすぐに分かると思います。
ちなみにこれが大きく落ち込んだことはありません。
リーマンショックででも、3.11でも、湾岸戦争でも、新型コロナでも、取引価格の下降は認められません。
下降どころか、むしろ、これらの事態下では大きく値を上げています。
一番近い動きをしているのは「金」です。現物資産なので危機下では値を上げます。強いです。
しかし、長い目線で見れば左肩上がりのグラフを描く金相場ですが、短期では大きく値を下げる=含み損を抱える事がしばしばあります。
金現物投資よりも安定的なのがコイン投資だったりします。
この事実、欧米では既にかなりの人数が気が付いています。
欧米でコインの取引きがかなり盛んなのはこうした事実に基づいています。
日本でも年々それに気が付く投資家が増えています。
故に値上がり続けているのは日本国内でも同じです。
コイン投資の良い側面ばかりを並べたので、デメリットも書いておきましょう。
・すぐに換金することがしにくい。すぐに換金すると損をすることが多い。
・株式などと異なり利息や配当は生まれない。
このあたりが主要なデメリットです。
なので、コイン投資に向いている方は
『短期の利益よりも、ある程度の長期目線で現在の資産を守りながら投資をしたい方」
となります。
例えば今日ご紹介しているこのコイン、、、
2016年11月に全く同じMS65で4万800円の取引履歴があります。
そして2021年12月、それから5年後の取引履歴が7万3500円です。
たったの5年で180%もの値上がりです。
直近は2024年5月の9万9800円です。
この金額は2021年の取引から見て135%です。
2016年から計算すると・・・244%・・・約2.5倍の価値になっています。
例えば、あくまで例えばですよ。
このコインを2016年に100枚買ったとします。約400万円ですね。
それから5年待っただけで720万円になっていました。
さらに3年待てば976万円です。
400万円が976万円・・・恐ろしい数字ですね。
ビットコイン以外で、数年でここまでの数字が叩き出せる投資対象を私は知りません。
ちなみにヤフオクで検索してみてください。
このコインと全く同一の1910年のMS65の最低価格は13万8000円です。(2024/10/09現在)
もしもそのコインが売れればそれが相場感となります。
つまりこの個体をこの価格で購入していた場合、その瞬間に含み利益が発生してしまいます。
そうでなくともフランスを代表するような金貨です。
自由の女神の大元となるマリアンヌが表面、裏面はフランスの国鳥ルースターです。
発行は1910年と114年も前のコインです。
その4年後に1914年にはドイツがフランスに宣戦布告し第一次世界大戦が勃発しました。
この1914年にこのマリアンヌ・ルースター金貨は発行を終えています。それ以降の発行はありません。
その後戦争は第二次世界大戦へと進むのは皆さまご承知の通りです。
このコインが戦争によりどれだけこの世から消えたか?は想像に容易い部分です。
そんな出来事を乗り越え、MS65=上位鑑定105枚・同鑑定210枚の中に生き残った1枚です。
枚数が多めなので、決して高鑑定とは言いません。
が、MS65という数字は一つの目安です。
「最低MS65は欲しいな」という言葉はコインコレクターの口癖レベルの発言だったりします。
もちろんMS65でさえ最高鑑定のコインも存在するので、それは絶対的な数字ではありませんが、コインの世界で一つの目安として良く使われる数字です。
この個体はキッチリとその数字を持っています。
そしてこの年のこのコインの最高鑑定はMS67止まりです。
十分な状態の個体だと言えるかと思います。
さらに付け加えましょう。
このコインの重さは6.45gです。
2024/10/09現在の金価格で計算して「7万円以上の金の価値」があります。
このまま田中貴金属とか、お宝屋とかに持ち込んでも7万円で買い取ってくれるという、金の価値担保が効いています。
凄いですよね。コイン。
この状態でコイン投資は危険だと言う人にはその理由を聞きたいな…といつも思います。
しかも歴史的にも価値がある、というかストーリー性があります。
美術的な鑑賞も楽しめます。
100年以上前のフランスに、ヨーロッパに想いを馳せて眺めていれば、インテリアの一つとして飾っておいて毎日見ていれば、価値が上がっていく、、、(念の為「価値が上がっていくであろう」としておきます)。
素晴らしいです。コインは本当に素晴らしい。
こうして投資対象として見ても驚くほどに素晴らし過ぎます。
もしも、万が一、他店などで、このコインのMS65が10万円を切るレベルで見つかればそれは即買いでOKだと思います。
僕もそんなの見つかれば争奪戦に参加しますよ(笑)
今日はちょっと熱かったですね(^^;;
書きながら自分でコインの素晴らしさを再発見して熱くなり過ぎました(^^;;(^^;;
長文にて失礼しましたが、アンティークコインの素晴らしさが少しでも伝わっていれば幸いです。
ではでは、本日もたくさんのご入札を心よりお待ちしております。