1976年ガイアナ共和国発行のアラワクインディアン100ドル金貨 NGC PF70 ULTRA CAMEOのご紹介となります。
こちらのコイン、まずは状態の良さに目が行くと思います。
まさにPF70UCという状態で、かつ比較的製造年の新しい(と言っても50年近く前ですが)コインなので光り輝いております。
こういうのを「プルーフ金貨=鏡面のような輝き」というんだなぁ…とコインを見慣れていても改めてシミジミ思うほどです。
コインの表面にはアラワク族のインディアンが作業をする姿が描かれています。
またガイアナ共和国は南米大陸のにある国です。
イギリス連邦の一員で、南米で英語を公用語とする唯一の国です。
大航海時代にコロンブスが初めてガイアナの地に到達し、
オランダ、フランスとの植民地闘争に勝利したイギリスが、イギリス領ギアナとしてイギリスに組み込みました。
そして、1966年に独立した比較的若い国がガイアナ共和国です。
以前は南米最貧国と呼ばれていましたが、
近年は油田開発を原動力に著しい経済発展を遂げ、「南米の新しいドバイ」と呼ばれるポテンシャルを秘めています。
そんなガイアナ共和国の「建国10周年」を記念して作られた金貨がこちらです。
南米には「黄金郷伝説」がある事をご存知の方も多いと思います。
「エルドラド」という言葉の方がピンとくる方も多いかも知れません。
1596年にスペインの探検家セバスティアン・ド・ベロスが「エルドラド」を求めて南米を探検したことに由来する呼称です。
この「エルドラド=ELDORADO」の文字がインディアンの左横に確認できるはずです。
建国10周年に祖国の基礎を築いた、
裸のアラワク族のインディアンをあえてモチーフにすることで、
国の歴史とともに祖国に息づく伝統を大切にしたいというガイアナ国民の気持ちがこもったデザインですね。
コインの裏面にはガイアナ共和国の国章が描かれています。
「One People, One Nation, One Destiny」
(一つの国民、一つの国家、一つの運命)という国の公式な訓示が確認できます。
そして中央にはガイアナの国章です。
盾の左右に二頭のジャガーが配置されています。
ジャガーが使われた国章は非常に珍しいです。
コンゴ民主共和国、ソマリア、ペナン、マラウイ、南オセチア、、、
このあたりの国が国章にジャガーを採用していますが、いずれにしろ大国には存在ません。
人気のあるコインを発行した(している)国は皆無です。
こんなところにも希少性が潜んでいます。
またこの国章は「英国王室のエリザベス2世によって賜与され承認された」由緒あるものです。
英国との関係性もあるので、車のジャガーとかにも由来するのかな?
と思いましたが、それを証明する文献は発見することができませんでした。
車は別としても、イギリスとの関係性が高い国であることが認められるのは歴然たる事実です。
またイギリスとの関係性だけでなく、このコインはアメリカのフランクリン造幣局で作られた物です。
現在フランクリン造幣局は稼働していません。その点でも貴重です。
アメリカ・フランクリンの土地の名前は、アメリカ建国合衆国の建国の父ベンジャミン・フランクリンから由来しています。
アメリカ独立宣言の起草を行ったことで有名です。アメリカの有名な歴史的人物の一人です。
イギリスだけでなくアメリカとの関係性もシッカリと認められる稀有な金貨です。
様々な角度から、希少性も確認できて、歴史的にも非常に興味深いデザインとその背景を持つコインと言えます。
枚数的な部分を確認しても同鑑定枚数は45枚しかありません。
スペック表にも記載した通りここ数ヶ月でわずかに同グレードの鑑定枚数は増加していますが、
それだけ海外で人気、トレンドになりつつあるコインであることも見て取れる事実ですね。
ただし、この図柄のコインの発行枚数は100枚しかないと言われていますので、ので同グレードが100枚を超える可能性はほぼゼロ。
2024年8月下旬時点でPF70UCの鑑定品は45枚。
枚数的にも希少性的が十分です。
コレクションとしてはもちろんですが、
希少性と金貨である事から鑑みて…投資効果、資産保全効果に優れた一枚となっております。
(現状でもヤフオク最安値なので買っただけで資産としてはプラスになると考えても良いかな?と思います)
しかもスラブまで含めて状態はほぼパーフェクトです。
トータルでの美しさが万全です。
希少性と、美しさを兼ね備えて、歴史的なストーリー性、かつ資産保全効果に優れた逸品です
ぜひ手元に置いておきたい金貨ですね。
※鑑定枚数詳細に関してはこちらでご確認いただけます。