2019年 香港発行 ガンジー生誕150周年記念 金GILT銀メダル PF70 ULTARA CAMEO First Releasesのご案内です。
イギリスからの独立の功労者として、、、
そして貧困の緩和、女性の権利拡大、宗教間・人種間の融和、不当なカースト制度の廃止など・・・・
その功績を挙げればキリがない程の偉人。
「インドの父」とまで呼ばれるマハトマ・ガンジー。
彼の肖像が描かれた非常に立体感があるコイン(メダル・以下便宜上コインと表記します)です。
裏面にはインドで最も有名と言っても良い「世界遺産タージマハール」の建物が描かれています。
とても繊細で、とても荘厳で、ちょっと涼しげな描き方ですね。
シルバーが持っている特性を活かし切っていると思います。
金GILT加工はされているものの、エッジの立ち方や、陰性の出方が金貨のそれではなく、
明らかに銀の持つ独特の柔らかで涼しげな風合いです。
ティファニーとか、ZOCALOとか、ブロッサム・ベル・メイユ、グッチやルイヴィトンのシルバーアクセサリー、、、
この辺の銀の使い方のテクニックによく似ています。
彫刻の繊細さではそれらの上まであるかな?とまでも思います。
昭和世代の方ならば「ベッコウ飴細工」と申し上げると通じるかも知れません。
あの飴細工の超優秀な物、食べるのがもったいなくて、大型テレビの上に置いてあった飴細工…あの感じに近いです。
細やかな線の紡ぎ方などは優秀なそんな飴細工を彷彿とさせます。
それよりも遥かに上の繊細さではありますが。
非常に非常に美しい…ちょっとそれ以上の表現ができないタージマハールの絵柄です。
またタージマハール側ではなく、ガンジー肖像側も見て下さい。こちらも凄いです。
これ写真か?と疑うレベルでガンジーの顔が描かれています。
恐らくどなた様もガンジーの顔写真は見たことがあると思います。
世界的に有名な方ですしね。見たことのない方の方が遥かに少ないと思います。
あの写真の顔です。
あれがそのままコインで表現されています。
ちょっとここまでくると、イギリス・ロイヤルミントでさえ勝てないのでは?
と思うほど繊細にして正確です。
凹凸の使い方も見事です。立体感があります。抑揚があります。
そして、角度を変えてもこちらを見つめるようなガンジーの優しい目付きに惚れ惚れしてしまいました。
ガンジーの顔、タージマハールの建物、全てにおいて芸術点では満点の表現力と技術力だと思います。
あまりにも凄いと思ったので、どこが鋳造したのか?を調べましたが分かりませんでした。
香港なのでイギリスとの繋がりもありますから英国ロイヤルミントが絡んでいる可能性も否めません。
その彫刻の正確さから言うと中国も考えられますが、
中国のコインは繊細さと正確さはあるものの、芸術面においてはここまでの表現はできないはずです。
このスタイルの表現ができているコインは中国には一枚もありません。
だとすると香港内と考えることもできます。
だとすると、だとすると、香港のコインデザイン能力の潜在能力の高さは計り知れないです。
調査は進めてみます。
恐らく断定には至らないと思いますが、ここまでの美しさが出せる国はどこなのか?
私自身の興味が湧いてきて止まらないので。
判明したら追記などでお知らせします。
ところでインドの父ガンジーなのになぜ香港発行?と言う疑問を持たれる方も多いかと思います。
これは1841年まで遡る話になります。
この年に香港はイギリスの植民地となっています。
コインがお好きならばヴィクトリア女王肖像のインドのコインはご存知かと思います。
モハール金貨などもありますね。
ウィリアム・ワイオンがデザインした例のあの一連のコインですね。
インドもイギリスの植民地でした。
なのでイギリスの影響を受けた、と言うかイギリスが作ったコインが多々あります。
しかし、インドがイギリスの植民地となったのは1858年です。
香港のイギリス植民地化よりかなり後になります。
この年度差から考えて、
先にイギリスの植民地であった香港に、後発のインド人が多く流れ込んだのは想像に容易ですね。
特に当時の香港では警察官が不足していたそうで、
その人材としてかなりの数のインド人を雇用したという記録が残っています。
もちろん警察官以外の人材も多数の人数がインドから香港に入りました。
それ故に香港はインド人にとっても、逆にインドは香港にとっても特別な存在だったりします。
「塩の行進」て聞いたことありますか?
イギリスの統治下において、インドでは塩には専売制が布かれていました。
当時のインドは塩は誰しもが作ってもよいものではなかったのです。
塩の重要性はファーストガンダム(初代機動戦士ガンダム)でも表現されていますね。
アニメを引き合いに出しましたが別にふざけてはいません。分かり易さを重視してみました。
「塩がなければ戦えない」のです。
塩は人間にとって必要不可欠な物です。
ちょっと話が逸れていきますが、昔の日本人はとても多く塩を摂取する民族でした。
その代表例が「日中戦争」を観察すると分かります。
当時の日本は、いや今もかも知れませんが、それほど食料に恵まれた国ではありませんでした。
日中戦争中の軍行に持たされたのは「塩むすび」と「たくあん」と「塩の入った小袋」だけだったりします。
最終的に日中戦争は第二次世界大戦に進み、日本の全面敗北と歴史には刻まれてしまいます。
ですが「満洲国」の言葉からも分かるように、
あの広大な中国を日本は一旦は支配下に置いています。
かなりの奥地、ほぼほぼチベットあたりまで軍行が行われたと言う記述も残っています。
その軍行を「塩むすび」と「たくあん」と「塩」だけで進めました。
そしてあの広大さと、あの人の多さを誇る中国を支配下に置いてしまったのです。
塩のパワー凄いです。
極論塩だけで中国に勝っているのです。
閑話休題。
そんな「塩」がイギリス統治下のインドでは作れませんでした。
故にインド人にはイギリスに反発・抵抗する力がありませんでした。
イギリス側が狙ってそうしたのかも知れません。
インド人の反抗勢力の力を奪うために塩を専売制にしていたのかも知れません。
それに怒ったのがガンジーです。マハトマ・ガンジーです。インドの父です。
あえて法律を破って塩を作り始めます。
イギリスに支配される前には自由に作れていた塩を作り始めます。
そして彼は思い切った行動に出ます。
海水から塩を精製するために、インドの海岸線へ向かいます。行進の始まりです。
多くの賛同者がガンジーの後を追い行進は大行列になったそうです。
その移動は距離にして386kmだったそうです。
さらに凄いのはその行進の期間は約1ヶ月の長期間に及んだ事です。
一個人が国を支配する政府に向けた抗議行動としては、
世界史的にもなかなか見かけない事態です。
そして最終的にはガンガンに大量の塩を作りまくってインド人に配布しました。
この「塩の行進」が1930年です。
インドのイギリスからの独立運動の転換点となったと言われる、ターニングポイントです。
その17年後にインドはイギリスから独立します。
ガンジーの尽力の甲斐あって、1947年8月15日に独立します。
奇しくも日本の終戦記念日と同じ日です。
直接関連はないのですが、何か特別な縁を感じてしまう日ですね。
この「塩の行進」を始め数々のインド独立の功績を残したため、
ガンジーはインドの父と呼ばれています。
さて、このコインは香港発行なので、香港の歴史を見て見ましょう。
香港がイギリスから独立したのは1997年です(途中約4年空白の期間があります)。
実に156年もの間イギリスの植民地でした。
この間の香港はイギリスの植民地であったものの、
植民地としては異例な発展を成し遂げます。
コインの世界では「香港貿易銀」などが有名どころですね。
イギリスの影響を受けたコインが残っています。
この貿易銀の存在からも分かるように香港は世界的な貿易港(貿易国)です。
東アジアの中心に位置しています。
アジア各国、中国、日本はもとより、
アメリカ、インド、オセアニア、韓国など、、、世界中の貿易拠点として発展しました。
香港は世界のハブ港と言って良いかと思います。
ある意味イギリスの植民地下であっても香港は栄華を極めたと言ってもでは過言ではないかと思います。
なので香港自体はイギリスへの特別な恨みはなかったようです。
しかし、ここで話は冒頭の方に戻ります。
香港には移住してきたインド人が大勢いました。と言うか現在もいます。
香港には「インド人街」まであります。
中華街などは世界各地に存在しますが、明確に多人数で構成されるインド人街を持つ国はわずかです。
香港のインド人街が一番有名なのでは?と私は思っています。
そんなインド人に向けて発行されたのがこのコインとなるワケです。
2019年がこのコインの発行年です。
ガンジーが生まれたのが1869年です。
ちょうど生誕150周年という記念の年でした。
このガンジー生誕150周年を祝って発行されたのがこのコインです。記念のコインです。
自国内に多く在住するインド人への配慮が垣間見れますね。
国と国の繋がり、人種を超えた絆、様々な背景が垣間見れる一枚となっています。
ちなみに、こちらのコイン(メダル)は.9999の純銀製です。歴然としたフォーナインです。
しかも重さが60グラムもあります。
これ、今日、2024年6月5日現在の銀価格で計算すると9914円です。
存在するだけで約1万円の価値があります。
このままこのコインを銀の買取屋さんに持ち込めむだけで約1万円で買い取ってくれます。
その上でこの精密・繊細な図柄で、かつプルーフ仕上げです。さらに金GILTです。
そして記念の限定発行品です。歴史的背景も凄いです。
ここはもう皆様には言うまでもないことですが、世界二大鑑定機関の一つ「NGC」にて最高鑑定を受けています。
しかもファーストリリース品です。
このコインの発行枚数の正式発表はありませんが、一般的に僅か100枚(カラーバリエーション含めて300枚ほど)と言われています。
なおPF70UCは43枚しか現存しません。
希少性においても十分と言えます。
状態が完璧な上に希少・・・・・
これで価値がなければ、何が価値があるのか?状態です。
マイナーなコインですが、マイナー過ぎればそこには逆に価値も生まれます。
ここまで精密なガンジー肖像のモダンコインを見かけたことがありますか?
ここまで精密にガンジーを再現し、ここまでの深い歴史的背景を持ったガンジーのコインがかつてありましたか?
そう言ういう事です。
最後にガンジーの名言でも貼っておきましょうか・・・・
「明日死ぬかのように生きろ。 永遠に生きるかのように学べ」
明日、私もあなたも亡くなるかも知れませんが、このコインは永遠です。全てのコインが永遠です。
永遠に価値を持ち続け、価値を上げ続けるコインからは今日も学ぶことは多いですね。
ではでは、本日も沢山のご入札、心よりお待ちしております。