自宅保管の品です。大変美品ですが古いものですので、表紙など若干の経年劣化はございます。ご理解頂ける方にご入札をお願い申し上げます。
庶民派出身ならではの発想で、
「列島改造」「高度経済成長」を成し遂げた天才宰相・田中角栄。
その「情」の深さを武器に
徒手空拳で昭和という時代を駆け抜けのし上がった軌跡を、
田中軍団、元秘書等関係者を中心に第一人者が描く。
「もし今、角さんがいたら…」。
戦後70年、政治不信、リーダーシップ不足、
国民無視の政権、閉塞感といった現状から、
国民の琴線に触れる数々の言葉と「対話型のソフト保守」、
人情味あふれるエピソードを数々遺した
田中角栄の人間力が今また待望されている。
鉄の結束を誇った「田中軍団」、第宰相としての絶対権力、
ロッキード事件後も闇将軍として威力を振るい
戦後史に圧倒的な足跡を残した男の権力の源泉はいったいどこにあったのか。
「昭和」という時代の象徴となった男の一代記。
元秘書官から小沢一郎、羽田孜、石破茂といった
一世を風靡する政治家まで。
数多くの側近たちからの証言をもとに
昭和の巨魁・田中角栄の実像に迫る。
序章 田中角栄情は武器になり(角栄と石破親子の接点;エリート官僚を篭絡させる“角栄の涙” ほか)
第1章 越山 田中角栄の戦後(不惑まで、やることをやって死ぬ;刎頚の友 ほか)
第2章 上昇気流(出しゃばると叩かれるぞ;ケンカ太郎vs.「軽量三役」 ほか)
第3章 権力の階段(角栄にとっての小沢一郎;金は渡し方を間違うと死に金になる ほか)
第4章 栄光と挫折―その死(一五六票!;小佐野が総裁選に使った六〇億 ほか)
レビューより
人の心を掴む
人たらしと言われる所以、その人間性の魅力とはどのようなものなのか?本書はその問いに十分に応えてくれる。人となりだけではなく、立志列伝、政治の裏舞台までも詳細な取材に基づいて記されており、満足度が高い1冊であった。
本書は、昭和を一気呵成に駆け抜けた、天才角栄の人生を、多くの関係者の証言をもとに、ヴィヴィッドに描き出しています!!政治的には敵対していたはずの石原慎太郎までが、「天才」を著し、これが50万部を超えるベストセラーになっています。
清濁併せ呑み、人情の機敏に通じた政治家、官僚をも虜にする将来をも見据えたアイデア、現実性、実行力そして資金力、確かに角栄は、空前絶後の政治家、ということもできます。しかし、反面、学歴、閨閥の無かった角栄は、金権政治に走らざるを得ず、首相に上り詰めた後、金脈問題で辞任追い込まれます。
また、首相退陣後は、ロッキード事件で逮捕され、以後は「闇将軍」として、派閥、政界ににらみを利かせるようになります。
ロッキード事件に関して、私は、これを違法な逮捕だと思っていますが、やはり晩節を汚した、という感はぬぐえません。
そして、小沢一郎、羽田孜、橋本龍太郎、石破茂、渡部恒三、等数多くの後継者を育てたことは、特筆に値します。
また、日中国交正常化、結局は失敗に終わりましたが、日本列島改造、等の業績は記憶に残ります。
本書は、昭和を一気呵成に駆け抜けた、そんな天才角栄の人生を、多くの関係者の証言をもとに、ヴィヴィッドに描きだしたものです。