Philips製の真空管EL51(新品)2本,白箱入りです.
最大プレート電圧750V,最大スクリーン電圧750V,プレート損失45W,スクリーン損失7Wという大型管です(写真9).
写真1中の2本で,ロット番号はM83-K3LとM83-K4Eです(写真6).
出品にあたり3極管接続として実機で歪率試験を行ってあります(写真7と8).
プレート供給電圧575Vで出力8W(1%歪)と極めて優秀です.
このペアーは残留雑音も小さいです.
測定条件は,写真7と8の上部に記載してあります.
試験に使ったアンプは写真10のもので,このオークションの対象物ではありません.
(写真10のアンプは2台,ステレオ分として近いうちに出品の予定です.)
Hi-gm管ですからドライブが楽というメリットはありますが,発振しやすいので注意が必要です.
グリッドに数kオームの抵抗を入れる,プレート回路にフェライトホールビーズを入れると安心です.
シングルアンプは負荷抵抗,前段との歪打ち消しなどにより歪率が大きく変わります.
写真7,8は参考程度にご覧ください.
サイドコンタクト管,トッププレート管は取り扱いに注意が必要です.
真空管アンプ初心者にはお勧めしません.
古い真空管です,ノークレーム,ノーリターンでお願いします.
丁寧に梱包して,60サイズで北海道からお送りします.
以上の点にご納得いただけない場合は入札を御遠慮ください.
補足:
プレート供給電圧350Vの3極管接続でも3W, 3%歪(NFなし)の出力が得られます.
カソード抵抗280オーム,プレート(+スクリーン)電流47mA,スクリーン抵抗1.2kオーム,負荷抵抗5kオームでの実測です.この場合,Vk=13.2Vなので,ドライブは非常に楽です.このような軽い動作も楽しいと思います.
過去の「無線と実験」誌に5極管接続の例がありますが,成功とは言えません.
この真空管は,むしろ3極管接続で本領を発揮すると思います.