■概要
1920年代頃、米国ピオリアの輸入商社Wheelock(ウィーロック)が日本で別注生産した里帰りアンティークの白磁飾り皿です。
縁取りの豪華な金彩と、全面に広く施されたコラレン盛上げ技法による花文様が目を引きます。
コラレンは立体的な質感を出す高度な装飾で、小面積の使用が多い中、本作のように広範囲に施された例は現存数が少なく、大変貴重です。
さらに直径27.4cmという大判サイズで、壁掛け用としても存在感抜群です。
製造年:1920年代頃(推定)
製造国:日本
ブランド:Wheelock(ウィーロック)
サイン(刻印):裏面に「WHEELOCK PEORIA MADE IN JAPAN」シール
素材:白磁(磁器)
サイズ(約):直径27.4cm、厚さ2.5cm
■コンディション
ヒビ、欠けはありません。表面にコラレン特有の細かい斑点があります。裏面にごく小さな凹みや汚れが見られますが、全体として年代を考慮すると良好な状態だと思います。
■魅力
本品は1920年代、日本で製造され米国ピオリアのWheelock社向けに輸出された里帰りアンティーク白磁飾り皿です。
Wheelock社は欧米の高級陶磁器を扱った老舗で、日本の職人に別注し、華やかな装飾を施した作品を多く米国市場に送り出しました。
特に本作では、コラレン盛上げ技法を皿面全体に贅沢に用い、粒状ガラスの煌めきと立体感を存分に楽しめる仕上がりとなっています。
通常は部分的に用いられることが多い技法のため、これほど広い面積で現存している作品は稀少です。
さらに直径27.4cmという大判サイズは、花文様の迫力を引き立て、壁面に飾った際の存在感を一層高めます。
黄や桃色の花と深緑の葉、淡いブルーの背景が絶妙に調和し、縁の金彩が上品な輝きを添えています。
裏面のオリジナルシールも残存しており、資料的価値と美術的価値を兼ね備えた逸品です。
■アンティーク品についてのお願い
アンティーク品については、次の点についてご了承くださいませ。
・経過年月ゆえの品質劣化(色あせや極小キズ)
・古い年代の製造による凹凸や黒点
・画像の色味はデバイスにより異なります。ご了承下さい。
・作品の魅力をお伝えするため、照明のもと撮影しております。