平成の時代に複数の百貨店にて購入された
世界に通用する蒐集品の中でも今作とは

『バカラ』の作例の中でも随一の価値を有する
と言っても過言では無い『象』があしらわれた

世界的な有名オークションでも
滅多に御眼に掛かる事の叶わない
博物館級の逸品と成っております。

ちなみに余談では御座いますが
パリ万国博覧会に出品された『象のリキュールセット』が
世界限定『１７体のみ』複製され２００８年には三越にて
６３００万円で販売されております逸話は有名です。

(時代)
1870年代～90年代

(寸法)
高さ(21.2cm)
横幅(11.2cm)
重量(1407g)

『タイユグラヴュール』によって
中国意匠とジャポニスムが融合された
オリエンタル美術の最高傑作品と成っております。

ちなみに『タイユグラヴュール』とは
通常とは異なった深さや繊細さを際立たせる技法として
難易度が非常に高く
制作に最も時間を要した技法と云われております。

ブロンズ製の台座には『鍍金』が施された
見事なまでの出来栄えと成っております。

複数のバカラマークが入れられた
大変に貴重な初期作品と成っております。

ちなみに『1936年以前』には
バカラのマークは入れられてはいない
と頑なに仰られる業者様も居られる様ですが
全てがそうでは無い事を付け加えて置きます。

(状態)
1870年代～90年代に精作された『古美術品』ですから
至極当然と言えます僅かな小疵や
鍍金の薄れや微細な水垢等は御座いますが

それ以外には特筆すべき箇所の無い
無傷完品レベルと成っております。

４６回にも及ぶ当店の『英国』での買い付けでも
一度も出逢えなかった今作の終了日は
３月１６日 (日曜日)と成っております。