【 パーカー100点シャトー 】
パプ・クレマンの名は、「パプ(=教皇)・クレマン(=クレマン5世)」に由来します。
1986、1988、1990、1996、1998、2000、2001ヴィンテージにおいて、ボルドーの中でも随一の評価を得て、
「オー・ブリオン」、「ラミッション・オー・ブリオン」と並ぶ
ペッサック・レオニャン三大生産者の一角です。
ロバート・パーカーも、
2009年のシャトー・パプ・クレマン・ブラン(白)、
そして2010年のシャトー・パプ・クレマン・ルージュ(赤)に
100点満点を献上。
ボルドーで白・赤両方で100点満点のシャトーは、
「オー・ブリオン」とこの「パプ・クレマン」僅か2シャトーのみの偉業です。
傑出した年には、数十年の熟成に耐えうる高いポテンシャルを秘める極上シャトーです。
今日のブドウ栽培では当たり前となった、ブドウの幹を一列ごとに整列して植える手法は、フランス全域において
「シャトー・パプ・クレマン」が最初に行った先駆者です。
現オーナーは、ベルナール・マグレ氏。
氏はパプ・クレマンの他、パーカーポイント90点以上を獲得する高いクオリティを誇る
オー・メドックの「ラトゥール・カルネ」、
サンミリオンの「フォンブロージュ」、
ソーテルヌ格付けの「クロ・オー・ペラゲ」を所有します。
近年は、コンサルタントにミシェル・ロランを招聘し、品質は目覚ましく向上しています。
パプ・クレマンは、
『赤・白共にボルドー最高のワインを造る』として、
その名声を確固たるものにしています。
偉大な五大シャトー「オーブリオン」とスモーキーでスパイシーなブーケを放つ点で共通項を持ち合わせて、
オーブリオンよりも遥かに手頃に
そのテロワールを味わえるのが最大の魅力。
1994年のボルドーは夏の天候に恵まれた当たり年。
全体的に良く熟したため濃く色付きも良い、タンニンのしっかりした優良ワインが出来上がりました。
生産量が少ないビンテージの為に、価格も高騰し続けています。
最後にベルナール・マグレ氏のコメントを一部抜粋して記します。
『1世紀以上前 から続く古い伝統を超えて、私の経験のすべて、私のエネルギーのすべて、私の魂のすべてを、毎回私のブドウ畑に注いできました。
私のワインのどれもが少量 しか生産されていません。そこにこそ品質に対する保証があるのです。
~(中略)ワイン愛好家に、私のワイン作りへの経験、情熱を保証し、最高に上質なワインへのお楽しみをお約束いたします』。