Metallica 8作目。もっと評価されるべき佳作。 Dr = Lars Ulrich ラーズ・ウルリッヒのスナッピーをオフにしたスネアがコンコン・カンカン鳴って物議を醸していますが、個人的にはこれも味という感じでさほど違和感はありません。このサウンドだけで敬遠する人がちょっと気の毒です。また、本作にはギターソロがないどころかオブリらしいオブリもほとんどありませんが、チューニングが1~5弦が1音半下げ、6弦が2音下げ(らしい)で、その重低音を活かしたリフで、さりげなくポリリズムを放り込んできたり、バンドアレンジが良く練られています。ボーカルも色々工夫して歌っているし、楽曲自体のレベルも非常に高く、振れ幅大きく聴かせます。ブラックアルバム~前作リロードまでの音楽性を期待して聴くと意表をやや突かれる作品かもしれませんが、バンドの従来からの守備範囲内でしょう。Load, Reload を少し物足りないと感じた人は本作の方が気に入るのでは。 という訳で、音楽性、ドラムサウンド、ギターソロなし、の3つの挑戦を詰め込んだ本作を聴き込まないのは勿体ない。