分解整備、実写確認済みのVoigtlander NOKTON VintageLine 50mm f1.5 ASPH VMです。
現行のNOKTON Vintage Line 50mm f1.5 IIの先代に当たる初代です。
デザインは「オリジナル」と呼ばれる1951年の旧モデル、L39マウントのNOKTON 50mm f1.5を踏襲しています。
ただし光学系はBESSAシリーズと共に登場したNOKTONと同一のものです。外観のみが変更されているようです。
スレキズ多いので問題なく使用可能な実用品としてお考え下さい。
マウントはライカM(VM)マウントです。
〈仕様〉
焦点距離:50mm
Fno.:f1.5~f16
絞り羽:プリセット絞り 10枚
レンズ構成:ダブルガウス(ウルトロンタイプ) 5群6枚
コーティング:マルチコーティング
フォーカシング:全群繰り出し
ヘリコイド:MF、直進ヘリコイド、距離系連動
最短撮影距離:0.7m
フィルター径:Φ49mm
マウント:ライカM、VM
質量:約220g
製造:Voigtlander(COSINA)
〈付属品〉
・レンズ本体
・フロントキャップ(純正Φ49mm)
・リアキャップ(ライカMマウント用)
〈状態〉
・光学系:B
前玉表面に目立つコートスレ、傷
他の群は瑕疵なく綺麗
清掃に伴う小チリあり
・外観:B
スレキズ多い
実用品
・駆動系:AA
ヘリコイドの感触はしっとり良好
絞りリングの重さ、クリック感ともに良好
フィルター取り付け異常なし
・実写確認:AB
解像力:良好
コントラスト:良好
偏心:無し
玉ボケ:異常無し
無限遠:正確
距離計連動:正確
(光学系の状態について、撮影において異常は感じられなかったが、他個体と比較した場合は不明)
〈整備内容〉
・標準整備
光学系全面の清掃
ヘリコイドグリスの入れ替え
パーツの洗浄、脱脂
外装の磨き上げ
・特殊整備
クリックボール交換
〈レンズ総評〉
非常にコンパクトかつ優秀な50mm f1.5。
オリジナルノクトンを踏襲したデザインに惚れて購入した。
開放から遜色ない写りをする現代のレンズであり優等生。無論開放から完全に解像するわけではないが。
フランジバックの制約のないレンジファインダーカメラレンズの写りの良さを再認識させられる。
オールドレンズ好きとしては癖のないのが物足りないが、場面を選ばないのはこれ以上ない。
個人的には歪曲収差の補正を頑張って欲しかったが、普遍的なレベルで悪いものではないだろう。
90年代のL39版と同様の光学系だが、デザインだけでこれを購入する価値はある。
また、フードなどをつけるとよりかっこよくなる印象だ。
色んなフードをつけてドレスアップするのも良い。
〈TIPS〉
・GFXでは6:7程度から適応する
・デザインの元は1951年の希少なオリジナルノクトン
・オリジナルノクトンは銀鏡筒のみである
・光学系は90年代のNOKTON 50mm f1.5 ASPHと同様
・基台側ヘリコイドが大きく繰り出し、距離系連動カムを兼ねている
〈整備保証〉
再整備、調整等を受け付けます
必要な場合は、プロフィールのgmailアドレスからお問い合わせ下さい