• 1990年代後半、TVRオーナーのピーター・ウィーラーが「TVRをル・マンに出場させたい」という夢を掲げ、専用のレーシングカー開発がスタート。
• ベースとなったのは「Tuscan R」プロジェクトで、そこから派生したロードゴーイングモデルが T400R、さらに進化版が T440R です。

• エンジン：4.4L 直列6気筒「Speed Six」エンジン、約440馬力。
• トランスミッション：6速シーケンシャルまたは5速マニュアル。
• 最高速度：約215mph（346km/h）。
• ボディ：カーボンファイバーを多用した軽量設計。
• レイアウト：FR（フロントエンジン・後輪駆動）。

●特徴と希少性

• 公道走行可能な「ル・マン直系ロードカー」として企画されたが、実際に完成したのは 数台のみ。
• その中でも「完全なT440R」として仕上げられた個体は 1台だけとされ、オークションに登場する際は大きな話題となります。
• ジェレミー・クラークソンが試乗したことでも知られ、TVRファンの間では伝説的存在。

● コレクターズアイテム

• 今年2025年にはシルバーストーンのオークションに登場し、19年間ワンオーナーで維持されていた個体が「世界唯一のT440R」として出品され大きな話題となりました。
• 価格は30万ドル以上とされ、希少性と歴史的価値から「TVR史上最も貴重なモデル」と評価されていますTVR T440Rは、TVRがル・マン参戦を目指して開発した超希少なスポーツカーです。生産台数は極めて少なく、事実上「ワンオフ」に近い存在です。