真作 江戸末期 塩川文麟「菊花図」四条派の巨匠 日本画 色紙 文人花鳥画逸品 25cm×27.5cm 收藏
拍卖号:s1204459627
开始时间:12/26/2025 21:45:54
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本作は、四条派の名匠・塩川文麟(しおかわ ぶんりん)による「菊花図」である。 墨と淡彩を駆使し、菊の花弁を自由闊達に描いた小品ながら、その筆線の冴えと余白の美には、四条派特有の写生的感性と文人趣が見事に融け合っている。 【作品解説】 塩川文麟(1808〜1877)は、京都四条派を代表する日本画家で、松村景文の門下に学び、師の画風を継承しながら独自の気品ある花鳥画を確立した。 円山・四条派の伝統を受け継ぎつつも、明治初期の近代日本画へと続く流れを作った重要な橋渡し的存在である。 本作の「菊花図」は、軽妙な墨線と繊細な彩色で秋の風趣を描き出し、文麟特有の気品ある筆運びが際立つ。 黄菊の描線は勢いがあり、葉の墨には濃淡の変化が巧みで、小画面ながら一幅の掛軸作品にも劣らない完成度を持つ。 【特筆点】 署名「文麟」および朱文方印を明瞭に確認。 墨線・彩色・構図すべてに四条派の典型が見られる。 菊の花弁の筆勢は文麟晩年の円熟筆法をよく示す。 画面構成が端正で、床飾・額装にも最適な寸法。 【状態】 紙本。経年によるヤケ、薄シミ、若干の剥落あり。 しかし主要描写部は良好に保たれ、発色・筆線は鮮明。 裏打ち・額装補修を行えば十分展示・保存に適す状態。 【総評】 塩川文麟は、京都画壇において円山・四条派の伝統を継承した最後の巨匠の一人であり、明治維新前後の日本画史を語るうえで欠かせない存在である。 本作はその端正な筆意と温雅な情趣を端的に示す逸品で、小品ながらも文人画・花鳥画双方の蒐集価値を併せ持つ。 市場では文麟の真筆花鳥小品は減少傾向にあり、保存状態良好な作例は近年特に希少。 本紙は文人趣・構図美・時代性いずれも優れた江戸後期〜幕末の佳作である。 写真のものがすべてとなります。 詳しい状態については写真を確認してください。 写真追加希望の方は質問より気軽におしゃってください。 |
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