モーツァルト:歌劇《フィガロの結婚》 全曲
アルマヴィーヴァ伯爵…アルフレート・ペル(バリトン)、アルマヴィーヴァ伯爵夫人…リーザ・デラ・カーザ(ソプラノ)、スザンナ…ヒルデ・ギューデン(ソプラノ)、フィガロ…チェーザレ・シエピ(バス)、ケルビーノ(小姓)…スザンヌ・ダンコ(ソプラノ)、マルチェリーナ(女中頭)…ヒルデ・レッスル=マイダン(メッゾ・ソプラノ)、バルトロ(医師)…フェルナンド・コレナ(バス)、ドン・バジリオ(音楽教師)…マーレイ・ディッキー(テノール)、ドン・クルツィオ(弁護士)…フーゴ・マイヤー・ヴェルフィンク(テノール)、バルバリーナ(アントニオの娘)…アニー・フェルバーマイヤー(ソプラノ)、アントニオ(庭師)…ハラルト・プレーグルヘフ(バス)、2人の少女…スザンヌ・ダンコ(ソプラノ)、アニー・フェルバーマイヤー(ソプラノ)
ウィーン国立歌劇場合唱団
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 指揮:エーリヒ・クライバー
録音:1955年6月 ウィーン
①ひとつの時代を画した名録音です、この演奏を凌駕するようなおなじスタイルの演奏というのは、ちょっと、考えられない絶壁があります。歌手の素晴らしさ、音楽の響き、どれをとっても、これはまさにウィーンが最も輝いていた頃の名演奏です。
②息子カルロス・クライバーはエーリッヒの息子といわれるのを嫌っていましたが同時に親エーリッヒに対する畏敬の念は異常なほど、特にこのフイガロの結婚録音に対する評価が高く、自分はどう転んでも親のこの名録音を超えることはできないと明言し、生涯フイガロだけは絶対手をかけなかったのは有名な話です
③デッカの先見の明はすごいです、この1955年頃からモノラル録音と並行してステレオ録音でのを収録開始、
世の中ではまたステレオ装置がなかった1957年に早くもモノラル録音を先行発売します、(EMIは1960年にやっとステレオ録音を開始)
日本のキングも1957年英デッカと同時にモノラルでの全曲・抜粋の両方の発売を始めたのがこの盤です
父エーリッヒはその1年まえの1956年にはすでに亡くなっています
④定評ある日本のキングプレスでのロンドン200グラム重量盤です、
此の頃の日本のキングプレスは非常に質が高く、ロンドンの中古LP市場でも英国プレスと同等の評価を得ているのは
有名な話です。
⑤箱・解説・スリーヴ・盤面とも非常に良い状態です