盆だら(たらおさ)は大分県日田・玖珠地方の郷土料理
筑紫平野北東部、福岡県南部の内陸部などたらわたの名で食べられている地方もある。
もともと高級感のある『たらおさ』ですが、年々高くなっており、3,000円ぐらいで売られているものもあります。
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なつかしい味をご堪能ください。
■商品概要
棒鱈を作った際の残りで作られる乾物であり、大きな歯ブラシのような形状をしている。
たらおさは、海から遠い地域では夏場の貴重な海産物であり、高級品であった。
たらおさを利用する場合には、水に一晩浸して軟らかくしてから切り、水炊きして灰汁や独特に臭いを取ったら、味付けしてや軟らかくなるまで煮込むという三日がかりの作業であった。1週間ほどかけて水戻しすることもある。
■歴史
現在の日田市は、江戸時代には江戸幕府直轄地である天領であり、西国筋郡代の代官所が置かれる要地として物流的にも経済的にも栄えていた。マダラは九州近海ではまったく獲れないため、北海道などで獲れたマダラを現地で加工したものが北前船によって博多に運ばれ、日田まで輸送されてきたものだと推測される。現在では北海道稚内市で獲れたマダラを現地加工したものが運ばれている。
博多商人が食べていたものが伝わったものとも言われる
■料理
盆だらは、戻したたらおさを醤油や砂糖で干しタケノコなどと共に甘辛く煮込んだ煮物である[3]。できあがった煮物は、海藻のようにもホルモンのようにも見え、初めて見る人は何を煮込んだものなのか想像することが難しい。
えらの部分のコリコリした食感、胃の部分のもっちりとした食感と異なる食感が楽しめる。
お盆の料理は精進料理が建前で魚も使用されないことが多いが、日田地方では盆だらは例外とされ、各家庭で必ず作られる料理であった[3]。盆前になるとスーパーマーケットなどでたらおさが販売され、各家庭で料理が作られている。
福岡県大刀洗町では、たらわた(たらおさ)を煮た汁を多めに残し、ゴボウ、ジャガイモ、コンニャクなどを煮込む。
福岡県黒木町(現・八女市)は、日田同様にたらおさと呼び、干しタケノコの穂先と煮込む。
★食習の機会や時季
日田地方では、お盆に欠かせない料理である。昔は、魚屋や乾物屋で取り扱っていたが、現在ではスーパーマーケットでも手に入るが貴重な食材でもあり、値段も高めで売られている。送られてくる北海道の稚内市では、11月ごろからタラの処理がはじまり、翌年3月から屋外で約1カ月かけて乾物に加工する。大分県に向けて出荷されるのは5月ごろである。
★飲食方法
「たらおさ」は独特の臭いがするので途中で水を何回か取り替えながら柔らかく戻し、食べやすい大きさに切って、醤油や砂糖などで甘辛く煮つめて食べるのが一般的である。干したけのこを水で戻し一緒に煮たり、唐辛子などを加えピリ辛に仕上げることもある。煮つめた後、一晩寝かすとよ可り味が染みて美味しい。コリコリしたエラの部分、もっちりとした食感の胃の部分と、部位によって異なる食感を楽しめる。
「たらおさ」は、きれいな飴色をしたものを選ぶと良い。ごはんのおかずはもちろん、お酒のつまみにもよく合う。
レシピ(材料はアレンジ可
材料(4人分)
たらおさ 2本 、醤油 大さじ5、砂糖 45g(大さじ5)、酒 大さじ4
みりん 大さじ4、唐辛子 1本
(干しタケノコもよく合います。)
★作り方
1 たらおさを水に浸けて、軟らかくなるまで戻す。
2 適当な大きさに切る。
3 ひたひたの水を加えて、軟らかくなるまで煮る。
4 煮汁を捨てる。
5 調味料を加えて煮る。