2017年、「クイーンズ・ビースト」シリーズの第2弾としてこのコインは発行されました。1953年にウェストミンスター寺院で執り行われたエリザベス2世の戴冠式の際に、周囲を囲むようにイギリス王室にゆかりの深い10体の動物像が配置されました。「クイーンズ・ビースト」は、その彫刻をテーマにしたコインシリーズの名称で、英国コイン界で名を馳せる彫刻家ジョディ・クラークの代表作でもあります。
2016年: The Lion/イングランドのライオン
2017年: Unicorn of Scotland/スコットランドのユニコーン ★
2018年: The Dragon of Wales/ウェールズの赤いドラゴン
2018年: Black Bull of Clarence/クラレンスの黒い牛
2019年: Falcon of the Plantagenets/プランタジェネット家のハヤブサ
2019年: Yale of Beaufort/ビューフォートのイェール
2020年: White Lion of Mortimer/モーティマーの白いライオン
2020年: White Horse of Hanover/ハノーヴァーの白い馬
2021年: White Greyhound of Richmond/リッチモンドの白い猟犬
2021年: Griffin of Edward III/エドワード3世のグリフィン
このコインの表面には躍動感溢れるユニコーンが描かれています。なおユニコーンが鎖でつながれているのは、ユニコーンは非常に強力なため、王の権威の下でのみ制御できるとされているからです。ユニコーンは純潔・力・高貴さの象徴であり、スコットランドの国獣とされてきました。イギリスの国章でもイングランドのライオンと共に2頭で盾を支えています。
裏面はエリザベス2世の第5肖像が描かれています。