Gibson ES-345TD 現在まで55年近くの時間が過ぎた物で非常に貴重なワンオーナー品です。シリアルNo.は6桁の969350なのでおそらく1970年~1972年製だと思います。若い頃新品で購入したものです(写真参考)。誰の手にも渡っていません。当時YAMAHAが輸入代理店だった頃の購入証明書には「昭和52年」と書かれているのでアメリカで製作されてから5年~7年後に日本で購入した事だと思います。音質は保証します。The BeatlesのGeorge Harrisonが弾いた「Day Tripper」そのものの音がします。
弦高は精密メジャーが無いので詳しい数字はわかりませんが、1弦から6弦までかなり低めに設定してあるので、どなたにでも弾きやすいと思います。フレットは一度も交換なくGibson社の新品の時のままです。当初から低めのフレットだったので写真では減っているように見えますが、それほど弾きまくってきた方では無いので個人的感覚ではほとんど減ってないのではないかと思っています。
問題点は2点、長い事ギタースタンドに載せていた時期があって、ネックの部分にスタンドの立て掛けるゴムが劣化してその影響で塗装が剥がれてしまった箇所が有ります。左右ともに写真に載せておきます。もう1点はペグを交換してあります。より精度を求めることでシャーラーペグに替えたのですが、音質がオリジナルのGIBSONNクルーソンタイプの方が良かったので戻すことにしました。オリジナルのペグは友人が欲しがっていたので差し上げてしまっていました。元のペグに戻そうと楽器店に依頼したのですが、オリジナルゴールドペグが入荷できそうもなかったのでシルバーのクルーソンタイプを新品で購入してそれが付いています。精度は問題ありません。
345と355だけに付く6段階のバリエーションが選択できるバリトンスイッチも問題なく作動します。位相変換だと思いますが、私はノーマルのNo.1ばかり使っておりましたが、人に依って好みがあるもので、他のNo.に聴き惚れてしまったリペアマンの方もいらっしゃいました。
最後に大切なことをお伝えしておきます。GIBSON345は他の楽器には無いSTEREO仕様になっているところが特徴です。しかしながらこのシステムの不便さというか、意味がないというか、普通皆さんも好まないシステムなので私も困っておりました。
ステレオのホーンジャック(ヘッドフォンのジャンクと同じです)をギターに差し込んでその先のケーブルを2本に分ける必要があって、それぞれのモノホーンジャックを2台のアンプに接続します。フロントピックアップを選択するとAのアンプから音が出て、リアピックアップを選択するともう1個のBのアンプから音が出て、センターにすると両方のアンプから音が出るシステムです。今や全く必要のないシステムでノーマルのホーンジャックで演奏したいので多くのリペア店を訪ねたのですが「コントローラとの絡みと回路が難しくてお受け出来ません。」と言われてしまったのでアメリカのGIBSON社に頼み込んで回路図を送って貰って信頼のある中野のF・Sugarに頼んでリペアして頂きました。1960年代のハンダで施して頂いたので音質は全く変わらず335と同じ使い勝手で手元に戻ってきてくれました。
非常に使い易くなったなかなか手に入らない345だと思います。
オリジナルハードケースもお付けします。大きなGibsonのロゴが付いた最近のケースとは違うロゴ無しのオリジナルケースでこれも希少価値が高いのではないかと思います。ところどころ表地が禿げれ気味になっている部分もありますが、記憶ではハードケースで外に運んだのは15回も無いと思うので年代に割には非常に綺麗です。
50年以上経った345ではおそらく手に入らないワンオーナー品です。私も高年齢になってギターを弾くことが少なくなってきたので本物をお探しの方にお譲りしようと思います。どうぞ宜しくお願い致します。郵送料がよく分からないので着払いでお願い致します。
*久々のオークションの出品となりますので、途中で進め方に迷ってしまう事などあるかも知れませんが、誠意をもって対応させて頂きますのでどうか宜しくお願い致します。