
日本に自生する唯一のスイレン、「ヒツジグサ(Nymphaea tetragona)」の種子です。
親株は京都府産で、自宅の池で10年以上毎年花を咲かせ続けています。写真1~2枚目が育成中の実際の親株です。
今まで目に見えての雑種ができたことはないですが、他のスイレンも育てているため、交雑した種子となっている可能性があります。
お送りする種子は、2025年に開花結実したものです。
※発芽は2026年春です。
冬を越して毎年3~6月ごろ、水温が15℃を超えるころにバラバラと発芽します。
昨年度の発芽率チェックでは、25℃の水温で10日間おいたところ、57粒中56粒が発芽しました。(最後の写真)
冬の低水温で種子の休眠打破が行われますので、冬は凍らない屋外か冷蔵庫等の低水温下で保管してください。
例年発芽率は高いですが、埋土種子となり翌年以降に発芽することもあります。
お送りするのは、3枚目の写真と同等の種子です。
その後、4枚目の写真の①→⑨へと発芽・成長が進みます。
播種後、針のような子葉が伸びた後、5枚目の写真のように睡蓮らしい葉が展開し始めます。
6枚目の写真は、播種後の6月中旬の様子です。
発芽した年に開花することもありますが、翌年以降に開花になることが多いと思います。静岡では、4月に播種したものがその年の7月に開花しました。
第四種郵便での送付を予定しています。
発芽しない分の予備として、数量の2割程度多めにお送りしております。
※以下、栽培方法です。(発送時に栽培方法の動画リンクを同梱しています。)
【播種】
プリンやヨーグルトなどの容器に目の細かい泥のような土を入れ、中心に浅く埋め込んでください。
発芽までは時間がかかることも多いので、4枚目の写真の②③あたりまでの動きを確認後に播種すると、種子が行方不明になりにくいです。
【育成】
発芽後しばらくは移植厳禁です。
浮葉が出るまでは、タニシやドジョウなど、土を掘り返す生き物は入れないようにしてください。小さなエビやメダカは大丈夫ですが、巻き貝は葉を食害することがあります。
短時間であれば水温35℃程度までは問題なく耐えますが、浮葉が出るまではあまり水温が上がりすぎないように管理してください。
発芽後2カ月ほどで、浮葉が出てくると一安心です。