安江弘夫『大連特務機関と幻のユダヤ国家』です。1989年、カバー帯付き。カバーに多少の傷はあるかとは思いますが、小口のシミも目立たず、美品に近いと思います。また、大連特務機関長・安江仙弘陸軍大佐の肖像写真をお付けします。大きさは本と比較してください。2Lより少し小さい位です。オリジナルからリプリントしたものです。また、書籍の内容を補完するものとして、著者から頂いた書簡と、その際に同封されていた新聞記事のコピーを参考資料としてお付けします。書簡は便箋4枚、内容は当然プライベートなものではなく、①陸軍中将・樋口季一郎のオトポール事件、②後に満鉄嘱託となり、戦後は「日本のシンドラー」の様な扱いをされた小辻節三、③所謂「河豚計画」の3点について、所見を書いたもので、書籍では書けなかったところです。特に小辻については、三村三郎の『ユダヤ問題と裏返してみた日本歴史』で、大半を伏字にしてはあるものの、小辻の発言として自身が満鉄から内地送還になったことに対して、明らかに安江大佐を非難しております。それを踏まえたものではないですが、この間の裏事情を、著者の視点からですが明かしています。新聞記事は、某地方新聞に15 回にわたって連載された「満州ユダヤ脱出行」に、著者が、コメント解説をしたものです。共にコピーですが、本には書かれていない（人間関係や調査不足もあり書けなかった？）内容で、貴重かと思います。

写真、コピー資料はあくまで参考のおまけとお考えください。