商品は、バンダイから２００５年に発売された『WING CLUB COLLECTION（ウイングクラブコレクション）Part.L2』より『零式艦上攻撃機３２型』になります。

  外箱開封済み、ブリスター未開封の新品になります。パーツ小袋はあります。リーフレットもあります。

  箱の裏面に印刷されてる商品タイトルは『零式艦上攻撃機』になってますが、艦上攻撃機、いわゆる艦攻は、魚雷攻撃を行う雷撃機の事を指すので、これは商品タイトルの間違いです。正しくは『零式艦上戦闘機３２型』だと思います（というか、零式艦上攻撃機という機体は存在しない）。

  デカールが付属し、垂直尾翼のテールコードが『イハ－１７８』。

  この機体は、岩国海軍航空隊の所属機です。

  機体全体が明灰白色で塗装されてますが、第２次世界大戦前半の日本海軍機は明灰白色で塗られてました。後半は、上面が濃緑色になります。

  ３２型は翼端が四角いのが特徴ですが、初期量産型の２１型と翼の形が違うため、２号零戦とも呼ばれました。

◆趣味の零戦３２型
  零戦の型番は派生順になってて開発順じゃないので、分かり難いのでちょっと解説。

  最初に開発された零戦は１１型。先行量産型の様な感じの機体で全部で６４機生産されました（１１型は陸上機）。

  １１型をベースに、艦載機にするべく、着艦フックやエレベーターに乗せるための主翼の折り畳み機構を付けた艦上戦闘機としての初期量産型が２１型。

  で、２１型を改悪（改良しようとして逆に性能が低下した）したのが３２型。
  見た目が他のタイプの零戦と違うので、２号零戦とも呼ばれている機体です。

  ２１型はエンジンが９４０馬力。３２型では１１３０馬力にパワーアップ。でもエンジンそのものが重くなったのでパワーアップした意味があまりなく、最高速度は２１型とあまり変わりませんでした。

  そして３２型の外見上の特徴である翼端を切り落とした翼。

  空母のエレベーターに乗せる為に、２１型は翼端が５０ｃｍ折れ曲がる機構があったのですが、これ、無くても問題ないんじゃね？ という事から、主翼を左右それぞれ５０ｃｍずつ短くして、折り畳み機構を廃止。翼端の形も丸型は作るのが面倒なので角形に変更（翼を短くして翼端を丸くする為には翼そのものの再設計が必要になるから）。

  これにより生産性は向上し、運動性能も向上（翼が短くなったので横にロールしやすくなった）、急降下能力も向上しました。
  ですが、主翼が小さくなると、飛行機は浮き難くなります。しかもエンジンは重くなってます。重量を軽くしなければならないので、燃料タンクを縮小。これにより航続距離が物凄く短くなり、零戦による長距離侵攻作戦を取る日本海軍の作戦に合わず、戻って来ない零戦が激増！

  ３２型の欠点を克服する為に作られたのが２２型です。２１型のエンジンを３２型と同じ栄２１型に換装したものになります。

  日本海軍機は、機体を変えたら１０の位の数字が１つ上がり、エンジンを変えたら１の位の数字が１つ上がります。

  なので３２型は、２１型からボディとエンジンの両方を変えたものになります。

  で、最終量産型の５２型になるのですが、翼は３２型と同様に短くなったのですが、翼端は丸く整形されてます（なので翼は新設計）。

  零戦ファミリーの中で、３２型だけが翼端が角形をしてるのです。機動性が上がったので空中戦は得意になった反面、航続距離が短くなった。これが零戦３２型です。

  １／１４４なので全長は 約６．５ｃｍ。

  塗装済み模型ですが、タイヤの組立、増槽の取り付け、キャノピー（透明プラ製）の取り付け、着艦フックの取り付け、垂直尾翼へのデカールの貼り付けが必要です。

  タイヤは格納状態と着陸状態の２種類が入ってるので、差し替えでどちらか好きな方を選べます。（着陸タイプの時は増槽を取り付けません）

  パイロットは台座に立たせます。

  機体全体を明灰白色で、エンジンカウルを黒で塗装してあります。

  完全塗装済みなので、模型作りで一番面倒で、身体にも悪い塗装をしなくても良いのが良いところ。

  塗りはかなりキレイです。

  あと、この零戦、モールドが精細です（写真に写らないのが残念です）

  透明プラの台座付き。

  写真の１枚目は、ブリスターとパーツ小袋とリーフレット。
  写真の２～４枚目は、見本。
  写真の５枚目は、リーフレット。

 

◆発送に関して。