Stearine Core の NASSAU （WE仕様）は 元々 Rosin core より 曲者的な存在感を持ち合わせていると思います。 そんな中、このハンダも用心しながらの試聴を始めました。が・・・そんな懐疑的な思いは 一瞬のうちに吹き飛んでしまいます。すぐに理解できました。「これは、50～60年代のモダンジャズだ！ダンモ！！」 及び 「最近までのハイファイな小編成のコンボ・ジャズ向きだ！ズージャだぁ！！」ということを・・・

とにもかくにも、JAZZソース、特にモダン系は、実にリリカルでオサレに響きます。マイルス・デイビスのカインド オブ ブルー なんざぁ ゾワァ～と背筋に電気が走り、聴けば聴く程 深～いフィロソフィーな世界に連れて行ってくれます。ビル・エヴァンスというピアニストの深遠を 1mm足らずのハンダが教えてくれるとは 誰が想像できましょうか！？

続いては、セロニアス・モンクのソロ・ピアノ。「うっ！やばい・・引き込まれる！」彼の頭の中の何かが襲ってくるような体験。この人の頭の中は一体どうなってるんだ？という 彼独自の「ブツ切りの閃き」と「断片的な思考パターン」が耳に飛び込んできます。このハンダがそういう意味では最もリアルな音のボディ感を伝えてくれます。リアリティーさとリリカルさの両方に表現は広がります。ジャズにおいて印象派の方々は必聴だと思いますよ。

コルトレーン聴きました。はあ。ぶっ倒れますよ、こういうの。絶句。
何か言えというなら・・・「儚さ」・・・それ表現してくれてます。

最近では、最高クラスのセンスとトーンを持つドラマーとして、Brian Blade の 名を挙げたいと思いますが、そんな彼が参加する小編成のロック・ユニットというか ダニエルラノワ関係のレコーディングセッションでの彼の切れ味たるや、このハンダを通して聴くと 見事なもので、ただ「唖然」として聞き惚れました。レガートの表情やリムショットの音色の表現力が全くすばらしい。繊細さとパンチ力が同時にあるというのか・・・感動するレベルです。

写真でもわかりますが、残りほんの僅かになりました。どうぞお早めに入手されることをお勧めします。