小山清茂 作曲。作者の故郷である長野県更級郡に伝わる神楽囃子を素材とした単一楽章の小品。
笛、太鼓、鉦などに合わせて獅子舞がでたり、おかめやひょっとこがおどけた仕草で笑わせるといったような、田舎風の楽しくひなびた雰囲気を伝える。
・盤の状態は概ね良好です。東芝の赤盤です。念の為全曲試聴しましたところ、再生に問題ありませんでした。
・ジャケットは経年の汚れ、擦れあるも概ね良好です。
・裏ジャケットに解説あります。シミがあります。
♪収録曲♪
A面
1. 吹奏楽のための大神楽
2. 吹奏楽のためのもぐら追い
3. 吹奏楽のためのおてもやん
4. 吹奏楽のための越後獅子
B面
1. 吹奏楽のための木挽歌
A.主題
B.盆踊り
C.朝のうた
D.終曲
2. イングリッシュ・ホルンと吹奏楽のための田植唄
演奏: NHK交響楽団員,
イングリッシュ・ホルン:似鳥健彦
指揮: 山田一雄
作曲: 小山清茂
小山作品を集めN響の管の名手達を山田一雄が振って実現した名盤である。
長野の生活に根差し、洋楽の響きとは無縁な、まさに土着の小山音楽の軽快で楽しい音楽に心が踊る。
音階にならないお囃子や合いの手のような部分まで緻密に音符におこして創られた「おてもやん」「もぐら追い」、
笛の音の情緒豊かな「越後獅子」、名手似鳥健彦氏の美しいイングリッシュホルンが堪能できる「田植歌」は、かつてこの名盤で出会って以降、他のライブラリーは皆無だ。
「どの作品も実に興味深い秀作で、指揮者の表現も実に見事なもの。
N響のアンサンブルもプロにふさわしく洗練され、仕上げも優れている。
『太神楽』や『木挽歌』が情熱的な好演だが、それ以上にリラックスした楽しい『おてもやん』や『越後獅子』のきめ細かい優雅な情緒など、胸の熱くなる名演。
海外に輸出しても喜ばれる最高の吹奏楽盤。
(1971年『バンドジャーナル』誌 新譜紹介欄より)