最初期! チェコSupraphon original 三角赤ステ フッフロ/ヴァルトハンス ドヴォルザーク チェロ協奏曲 盤雑音極小のウルトラ美盤 極美品
チェコSUPRAPHON SV-8269 Stereo 1LP。
ドヴォルザーク:チェロ協奏曲
ヨゼフ・フッフロ(チェロ)
イルジ・ヴァルトハンス指揮チェコ・フィル
(録音:1965年、プラハ、芸術家の家)
フッフロがチェコ・フィルをバックに弾く本場の「ドヴォコン」です。
フッフロは1975年この曲をノイマンと再録音していて、レコード最盛期の70年代の日本ではそちらが普及していましたが、実はその10年前にも一度吹き込んでいたのです。
ステレオ初期にヴァルトハンス指揮チェコ・フィルと録音したもので、オリジナル初版はあの「三角ステレオ」レーベルで出されました。
これすばらしい名演奏です。壮大なスケールと言ってよいでしょう。
フッフロがすばらしい演奏をしていることはもちろんですが、これには指揮者のヴァルドハンスによる指揮が大きく寄与しており、非常にスケールの大きな演奏を繰り広げます。
ノイマンとの再録音版ばかりが広まったなかで、このヴァルトハンスとの録音は大変な貴重盤となっています。(そしてその演奏が凄いのです!)
スプラフォンの最初期ステレオLPはいわゆる「三角赤ステレオ」レーベルで発売されました。そして今日、このレーベルの盤はコレクター垂涎の的として人気があります。
なぜ三角ステレオレーベルがこれほどまでに求められるのでしょうか。
ステレオ・レコードは横振動(和信号成分)と縦振動(差信号成分)の組み合わせで左右の信号が溝に刻まれています。ちなみに横振動だけでカッテイングされているレコードはモノLPです。ここに縦振動(差信号成分)が加わることによって左右二つのステレオ信号が大きな空間をもって再現されます。レコードでは大きな低音が入ると溝の振幅が大きくなります。これがあまり大きいと針飛びの原因になります。特に差信号成分の低音が加わるとさらに針飛びの危険性は増します。良いステレオ録音は豊かな低音と大きな空間感を伴っているものですが、高SNのレコードを実現しようとしてこの信号を大レベルでカッティングすると針飛びの危険性が増すことになります。針飛びは再生装置の性能に大きく左右されますが、一般ユーザからはクレームの対象となり製品の信用を傷つけます。
スプラフォンは最初国内向けレコードだけで生産を始めましたが、時代とともに国家のドル外貨獲得の貴重な文化資源としてレコードが輸出品になり、主に米国向けとして表記も英語表記になった国際バージョンがスタンダードになってゆきました。
もし外国のユーザのところで針飛びが起こると取り返しがつきません。
輸出向け製品がむしろ主流になると、このリスクを避けるため大振幅の信号を制限するリミッタがカッティングに使用されるようになりました。
オーディオの観点からすると大振幅(特に低音)信号を制限するということは音楽のダイナミックスと空間性を低下させ音質を損ないます。リミッタの使用はチェコの重要な輸出製品であったLPの信用を守るためにやらざるを得ない手段だったのです。
ところが国内向けだけのために製造された初期ステレオではこのようなリスクは考える必要がなかったので、リミッタを使用せずにマスターテープの音をそのまま大振幅でストレートにカッティングしていました。これがチェコ国内向け(チェコ語)赤三角ステレオレーベルです。手が加えられていない本当のマスターテープの音を求めるコレクターが赤三角ステレオを求める理由はここにあるのです。
本品はすばりそのオリジナル最初版である「赤三角ステレオ」盤のSV-8269という大変な品です。
赤ステ盤は上記のような理由でスプラフォンのレコードの中で最高の人気を持つ最初期製品で、そのすべてのアルバムがコレクター・アイテムとして愛好家の収集の的となっています。
そしてこのドヴォルザークでも「これぞ赤ステ盤!」という素晴らしい音が溢れ出てきます。
広い帯域のパリッとした鮮明の音はまさに初期スプラフォンならではのあの音です。
赤ステ盤はとにかく音が良いのですが、宿命的な欠点も備えていました。
スプラフォンのレコードは概してプレス品質が悪く、盤雑音が多いのが致命的な欠点でした。特に初期盤である赤ステ盤では雑音が多いものが多くあり、再生音を最高品質で楽しむことができないことも多くありました。
ところが、ここに出品する品ではその盤雑音が非常に少なく再生音のSNが良いために音溝に刻まれたマスターテープの音をすべてそのまま聴くことができます。これは本当にラッキーです。
本品はこの太古の品として超-極美品といえる素晴らしい品です。
レコードはレーベル上のスピンドル跡もなく、盤面には使用した形跡が見えないようなピカピカつるつるの新品同様極美盤で、検聴でもノイズ完全皆無という驚くべき特級コンディションでした。ひたすら素晴らしい音が出てきて、この名演奏を堪能することが出来ました。
ジャケットは傷みも汚れも皆無の超美品です。
このレコードは、スプラフォンにおけるステレオ最初期の製品であり、まだ一点ごとのジャケットは制作されておらず、すべての赤ステ盤に対して文字の印刷がない同じデザインの共通ジャケットが使われていました。
このためジャケット上にはこのレコードのドイツ人元オーナーレコードが曲内容を書いたシールを表面に張り、また裏面にも手書きで記入しています。初期赤三角盤に用いられた共通ジャケットでは内容がすぐにわからないのでこれは助かります。
ぴきぴきのオリジナル・ビニール内袋も当時のままついています。(本品は空気の乾燥したドイツで使用、保存されてきた品ですので、日本で使用されてきた品にありがちなシミ、カビ、カビ臭などは一切ありません。)
フッフロとヴァルトハンスの一世一代の名共演をすばらしい最初期赤ステ盤の極美品でお楽しみください。これだけきれいで盤雑音のないレコードを持った品はなかなか見つからないのではないかと思います。私も一枚しか持っていませんのでなくなったらおしまいです。どうぞお見逃しなく。
重量:260g (これに梱包材重量を足した総重量が送料の対象となります。)
安心してお求めいただける良質の品物の提供を第一に考えて出品しております。
音楽鑑賞に差し支えるような瑕疵のあるレコードは最初から出品しないようにしておりますが、レア盤などで瑕疵の存在にもかかわらず出品意義があるような場合には、その状態を明記して出品しています。
当方で出品するレコードはほとんどすべてが空気の乾燥したドイツで使用、保存されてきた品ですので、特別な表記がない限りジャケットにありがちなカビ、シミ、カビ臭などは一切ありません。
盤(外見を含む)の状態に関しては、検聴を行った盤に関して気が付いた点だけを書くようにしていますが、ノイズの出方や再生状態などは再生装置によって違い、その感じ方はきわめて主観的なものですので聴き手によって違います。またすべてのノイズを聴き取ることも書くこともできず、聴き逃しや見逃しもあるかもしれません。コンディションの説明はあくまで「大体の目安」とお考えください。(レコード特有の散発ノイズや盤質雑音などに関しては特に書きません。)
いかにきれいな品であっても中古LPは中古LPで、50-70年前の古い品も多くあります。
レコードにはノイズがあるのは普通とお考えいただき、ノークレーム、返品なしという前提をご了承いただいた上での入札をお願いいたします。
なお、古いレコードはたとえ新品でも長い年月の間に材料内成分の析出などにより小さなピチプチ雑音が出ることがあります。レイカの「バランス・ウォッシャー」やディスク・ユニオンの「レコクリン」などでクリーニングすればこれらが取り除かれてより美しい音を楽しむことが出来ますのでお聴きになる前のクリーニングをおすすめします。また、当方ではモノ・レコードはモノ専用カートリッジで聴いております。モノLPをステレオ・カートリッジで聴きますとモノ信号の再生に必要な水平方向の動き以外に垂直方向の動きも拾ってしまいますのでモノ・レコード本来の音が再生できないだけでなく、不要なノイズや雑音を拾うことにもなりますので、モノ・レコードはモノ専用カートリッジで再生されますことをお勧めします。
未開封新品においては中身のチェックができない未開封品であるがゆえのリスク(製造上の瑕疵、ソリ、カビ、ボックスセット内のクッション用スポンジの経年分解による粉汚れなど)もあり得ることをご承知おきください。(交換や返品はできません。)
支払いは「ヤフーかんたん決済」となります。
発送は基本的にゆうパック(おてがる版)となります。
LPの場合、ほとんどが80サイズでの発送となりますが、複数枚の品物をご落札頂いた場合でもある程度の厚さまで同一料金で送れます。(それ以上になりますとその厚さによってサイズが変わり、料金が上がってゆきます。)複数落札の場合は必ずオークション終了後すべてのアイテムを「まとめて取引」にして取引を始めてください。そうでないとのシステム上各商品に別々に送料がかかってしまいます。なお、後からの落札品で「まとめて取引」にできなかったアイテムを後から同梱にすることはシステム上できなくなりましたので、その場合は各取引ごとに送料をお支払いください。