Guitar magazine (ギター・マガジン) 2018年 9月号 トロピカル・スウィンギン! キューバ発、ブラジル行き。

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表紙と裏表紙の隅に少々ヨレと折れ跡がありますが、それ以外は全体的に綺麗です。


(商品説明)
楽園のギタリスト特集第2弾!
“夏に聴きたいエレキ・ギター"に
徹底的にこだわりぬいた
カリブ/中南米の名手を探す旅

大好評だった『ジャマイカ、楽園のギタリストたち』(17年9月号)の第2弾!
今回はキューバを筆頭に、60~70年代のカリブ/南米で活躍したギタリストたちを紹介しよう。

ちなみに特集名の“トロピカル・スウィンギン! "とは、ギター・マガジンが勝手に考えた言葉。

ラテン由来のとびっきり明るいメロディと踊れるリズム、ジャンプ・ブルースよろしくワクワクするような高揚感、ジャズを匂わせるスリリングなソロさばきに、サーフ・ロックの爽やかなテケテケ&ビザール感などなど、“楽園ギタリスト"の名にふさわしいキャラクターを持ったギター弾きたちのことを、そうカテゴライズしてみたのだ。

登場するのは総勢20名以上。少々マニアックな存在ではあるが、ぜひ彼らの残したギター音楽を耳にしてもらえれば幸いである。

それでは出発! トロピカルでスウィンギーな、まだ見ぬギター名手を巡る世界旅へ。


SPECIAL INTERVIEW 1
この夏、
Yogee New Wavesが
トロピカル・スウィンギン体験。
角舘健悟 × 竹村郁哉

暑い季節にぴったりのカリブ/南米産楽園ギター・インスト=トロピカル・スウィンギン。その世界へ、Yogee New Wavesのギター・コンビである角舘健悟(vo,g)と竹村郁哉(g)を招待した。爽やかな夏の情景を表現させれば天下一品の彼らだが、本特集のサウンドを聴いて何を感じるだろうか? 真夏の東京郊外で、ゆったりと話を聞いた。


SPECIAL INTERVIEW 2
勝手に命名!
“トロピカル・スウィンギン! "とは
こんなギター音楽だ!
吾妻光良 × ワダマコト

特集のスペシャル・インタビュー第二弾は、日本スウィンギン代表の吾妻光良と、カセットコンロスなどで活躍し、カリブ音楽も造詣の深い日本トロピカル代表のワダマコトを迎えた対談を結構! 本特集でギタマガとワダマコトが勝手に命名した“トロピカル・スウィンギン"なるサウンドの代表的作品を、吾妻光良に聴かせ、その感想をざっくばらんに語ってもらった。


レコード・ジャケから探る!
トロピカル・スウィンギンの
使用ギターはなんだ?

各国のギタリストは、一体どんなギターを使っていたのだろう? そんな疑問に迫るべく、キューバ、ブラジル、ペルーの3国に存在したトロピカル・スウィンガーたちがレコードで抱えるギターを眺めながら、使用機材を考察していこう! 協力してくれたのは、国内屈指のビザール・ギター・コレクターであり、ギター・アナリストとして知られる本誌ゆかりの人物、伊藤あしゅら紅丸。古今東西津々浦々、幅広い知識を持つ氏の痛快な辛口コメントをぜひご一読あれ!


TRAVEL 1:CUBA
カリブ海に浮かぶ、
トロピカル・スウィンギンの聖地、キューバ
ウィルソン・ブリアン/セネン・スアレス/フアニート・マルケス
カルロス・エミリオ・モラレス/マヌエル・ガルバン

それではいよいよ、南国のエレキ名手を巡る世界旅に出発しよう。まずはじめはカリブ海に浮かぶ島国、キューバから。いわゆる『ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ』的なアコースティックの伝統音楽のイメージが強いキューバだが、60~70年代には極上のエレキ・インスト名盤が数多く残されており、まさにトロピカル・スウィンギンの聖地とも言える場所なのだ。


旅の寄り道:アメリカ最大のラテン・カルチャー
ニューヨーク イースト・ハーレム
ポール・アリセア/フランキー・サンチェス

キューバから多くの音楽家が移り住んだニューヨークのイースト・ハーレム。そこに住む人々を踊らせていたのはキューバ生まれのダンス・ミュージックだった。そのゴージャスな音楽文化は1920~30年代に花開き、50年代に黄金期を迎える。しかし、1959年のキューバ革命によって状況は一変。以降、ニューヨークのラティーナたちは独自のダンス音楽を追求し、70年代、“サルサ"の誕生へと結実するのであった。ここではちょっと寄り道をして、サルサ誕生前夜の60年代を中心としたNYラテン・シーンを見ていこう。


TRAVEL 2:JAMAICA & TRINIDAD AND TOBAGO
熱帯にとろける、陶酔のカリビアン・サウンド
ジャマイカ/トリニダード・トバゴ
アンセル・ワイアット/アーネスト・ラングリン

続いては、キューバからカリブ海を飛び出して南へ航路を進めよう。行き先は、ちょうど1年前の本誌で大々的に取り上げたジャマイカとトリニダード・トバゴ。ご存知の人も多いと思うが、前者はスカ/レゲエ、後者はカリプソを生み出した、いわば楽園音楽の名産地である。よって、かぐわしきトロピカル・スウィンギン作品が多数ひしめいているのだ。


INTERVIEW
本人が語るスウィング・ギタリストとしてのアーネスト・ラングリン

スカの生みの親=スカタライツで活躍し、60年代はロックステディ・スタイルで極上のギター・インストを生み出したラングリンには、スウィンギーなジャズの血が流れている。デューク・エリントンを聴いて育ち、キャリア初期のスウィング楽団での演奏は、ラングリンの音楽形成に多大な影響を与えた。ここでは、今なおその根幹を担う“スウィング"というキーワードについて本人が語った、最新インタビューをお届けしよう。


TRAVEL 3:PERU
高地でもトロピカル・スウィンギン! ペルー
エンリケ・デルガード/ベラルド・エルナンデス

いよいよ南米エリアに突入! ジャマイカからほぼ真っ直ぐ南へ向かうこと3,000km、カリブ海を通過しコロンビアの上空を抜ければ、すぐにペルーに到着だ。アンデス山脈やマチュ・ピチュといった高地のイメージが強く、およそ“トロピカル"とは結びつかない人もいるのでは? 否、国土の西側はすべて太平洋に面しており、実はビーチ感たっぷりのギター名演もたくさんあるのだ。


TRAVEL 4:BRAZIL
世界のスタンダードを生んだ
ラテン・ミュージックの総本山、ブラジル
ボラ・セチ/エラルド・ド・モンチ/ヴァルテル・ブランコ

トロピカル・スウィンギンの聖地を巡る旅もとうとう最終地点。ペルーから東へ向かい、ブラジルへトリップしよう。サンバやボサノヴァといった至高のラテン・ミュージックが生まれたこの大国では、とびきりトロピカルなエレクトリック・ギター・インストも多数生まれた。さあ、旅もこれで終わりだし、ここでいっちょパーっとブラジリアン・サウンドの快楽に溺れようではないか!


■コンピ連動! キューバ産トロピカル・ギターの常套句

ロックやブルース、ジャズなどと比べて、多くのエレキ・ギタリストにとってあまり身近なものとは言えないラテン音楽。しかし! 裏を返せばこの音楽のエッセンスを習得することで、ほかのプレイヤーにはない自分だけの武器を手にすることができるのではないだろうか? そこで本コーナーでは特集連動のコンピCD『トロピカル・スウィンギン! 』に収録された名曲たちを題材に、キューバが生んだ腕利きギタリストたちのプレイを実際に弾いて体感してみよう!

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