基本情報|Release Information
■ レーベル:Polydor
■ 品番:MPF-1087
■ フォーマット:LP, Stereo, Gatefold
■ 国:Japan
■ リリース年:1977年
■ タグ:Soundtrack, Cinematic, Japanese Pressing, 1970s, Groove-Oriented, Minor Key
作品の解読|Decoding the Work
このレコードは、サスペンスと孤独を描いた異端のフィルムに相応しく、**沈黙と隠喩に満ちた“音楽としての隠れ家”**である。フランスの作曲家クリスチャン・ゴベールが手掛けた『白い家の少女』(1976年公開/ジョディ・フォスター主演)のサウンドトラックは、国内盤LPとして日本のみで1977年にリリースされ、ポリドールからひっそりと発信された。
鍵となるのは、A面「A Happening On The Rainy Day」やB面「Menace」などに見られる浮遊するエレピ、乾いたスネア、そしてあくまで控えめな旋律線の配置。それらは映画内での不穏な静けさと少年少女の心理空間を音楽として物語る。つまりこれは、登場人物の内面を代弁する“声なき対話”のアーカイヴであり、場面転換や台詞の間に置かれるべき“時間の裂け目”そのものである。DJやサウンドキュレーターからも注目される理由は、まさにそのミニマルな編曲とレイヤー感覚の妙技にある。
さらに本作は、映画音楽とライブラリーミュージックの制度的境界を曖昧にしながら、70年代末の音楽的過渡期をしずかに告げる存在でもある。日本独自リリースという流通形態も含め、この盤は“知られざる音の居場所”を求めて生き延びてきた、ひとつのサバイヴの記録である。
状態詳細|Condition Overview
メディア:EX+(再生良好、微細なスレ)
スリーブ:NM(ゲートフォールド仕様、美品)
付属品:帯
支払と配送|Payment & Shipping
発送:匿名配送(おてがる配送ゆうパック80サイズ)
支払:!かんたん決済(落札後5日以内)
注意事項:中古盤の特性上、微細なスレや経年変化にご理解ある方のみご入札ください。完璧な状態をお求めの方はご遠慮ください。重大な破損を除き、ノークレーム・ノーリターンにてお願いいたします。