イタリアの巨匠・Mario Bellini / マリオ・ベリーニの不朽の名作として世界中のファンを席巻する 412 CAB / キャブのサイドチェアクリエイション。Cassinaより。2脚セットでのご提案ご提案。
金属の「スケルトン / 骨格」と呼ばれるフレームに対し、14点に分けられて切り出された最高級タンニンなめしレザーを手縫いで縫い込んでテーラーメイドのように構成する、完成体のミニマムなデザインの裏側にイタリアの職人技術をあますところなく使用した、工芸品さながらのプロダクト。
Cassina / カッシーナにおいて、ブランドの誇る最高峰のクラフツマンを駆使してはじめて製品化が可能なクリエイションに与えられる「I CONTEMPORARY COLLECTION / イ・コンテンポラリーコレクション」の称号と、MoMAコンパートメントコレクションに名を連ねる最高峰のクリエイションとして、プロダクトデザインのリーディングケースとして世界的な地位を確立している名品です。
骨格と皮革との構成は、我々生き物の身体構成と同一。
高いクラフツマンシップと「手間」の掛かるデザインとして、カッシーナの擁する高い技術力と確固たる地位なくしては製品化のあり得ない、まさにイタリアというクラフツマンシップ王国の実力を具現化したような逸品です。
サドルレザー(撥水加工を施した植物性タンニンなめしレザー)の艶やかなボディのエレガントさに、クラフツマンシップを象徴する手縫いのステッチのカジュアルさ、目にあたる全箇所にあますところなくレザーを配した豪快さ。
ステッチが並ぶレザーパーツの分割線の美しい技術を意匠面に反映するデザイン手腕。
完成体の美しさが際立つように絶妙な位置に分割点を配する、マリオ・ベリーニのデザイナーとしてのクリエイティブと技術の現場に対する深い造詣と理解を垣間見るような、工芸品さながらな逸品です。
世界中のデザイナー、クリエイターが今尚、新鮮な感動とプロダクトデザインのリーディングケースとしてインスピレーションを受ける、ミニマムなデザインの中に記憶に刻まれる特徴を品よく備えた、名実ともに不朽の、タイムレスなデザインアーカイヴに名を連ねる名作です。
最後に、マリオ・ベリーニの、デザイナーとしての素晴らしいお言葉をご紹介いたします。
「家具の中でも最も複雑な構造、かつ古い歴史を持つアイテムが〈椅子〉なのかもしれない。
それゆえに〈4本脚、座、背〉という極めてベーシックなイメージが広く人々の遺伝子の中に刻み込まれている。
私は皆がごくシンプルにイメージする「椅子」を、ヒトの身体の延長線上にあるものとしてデザインすることを試みた。
結果、骨格とも言えるスケルトンに厚革を伸ばして張り、人間の身体を柔軟に受け止める椅子が出来上がったのである。」
状態も良好なコンディション、背もたれや背面、座面等に些細なスクラッチやすれのある程度、大きく気になるものではなく、エイジングを活かしてまだまだ安心してお使いいただけるコンディションです。