【1】概要:
・Grundigが1960~70年代に制作した20cm口径ウーハー=19174、13x17cmツィータ=19076による純正2Wayユニットを天然木集成材によるエンクロージャーにセットしたシステムのペアです。
・ウーハー、ツィータともに当時としては最強力なものですので芯がありかつ透明感の高い素晴らしい音が出てきます。
・特にウーハーの最低共振周波数は30Hzという当時としては突出した高性能ぶりです。
・主観ですがコンシューマユーズ(家庭用)ジャーマンビンテージとして最高レベルの音質、迫力のもののひとつ思います。
・特に低音の迫力は素晴らしく、中小音量では写真後方の大型シアター用JBLと同等の素晴らしさです。
・当時の他のビンテージシステムとは一線を画する本格的なHi-Fiスピーカーシステムと思います。
【2】システムの仕様:
・システムインピーダンス:8Ω
・定格入力:20W
・ウーハー:200mm口径、型式=19174
・fo=30Hz
・ツィータ:115X170mm口径、型式=19076
・ユニットの状態:良好
・ジャーマンビンテージとしては破格の低音再生能力です。・音が太く実在感があります。
・再生可能周波数帯域:40~18000Hz(実測、+-3db)
【3】エンクロージャー:
・型式:後面部分開放型
・後面にも音が拡散されますのでスケールが大きな音が得られています。
・サイズ:幅27.6cm、高さ38.6cm、奥行22.5cm
・材質:天地側面は25mm厚の天然木パイン集成材、バッフル、裏板は針葉樹系プライウッドです。
・板厚、重量が有りますので不要な雑音は抑え込まれ、深くクリアな低音が安定して出てきます。
・外装:100、240番のサンドペーパーで研磨し、次にワトコのナチュラルオイルと600番のサンドペーパーで繰り返し研磨仕上げています。
・サランネット:黒のジャージネットによる頑丈なサランネットが付属します。
・入力端子:2Pのハーモニカ端子でYラグ、またはケーブルむき出し線が接続可能です。
【4】音:
・以下の感想は主観ですのでご承知おきください。
・最初に、SACDの「アートペッパミーツザリズムセクション」を試聴しました。
・このCDは演奏も録音も最高です。
・ベース、ドラムががっちり音楽を支えており、出品のユニットは音形を崩すことなく再生しています。
・ペッパーのサックスからはスムーズなフレーズが美しい音色であふれるように出てきます。
・次にECMのキースジャレットトリオを聴きました。
・非常に透明感あふれる再生に驚きます。
・「モーツァルト:ピアノ協奏曲集(第12~14番、室内楽編成版)ゴットリーフ・ヴァリッシュ(Vn)ピアッティ弦楽四重奏団」、「マーラー:交響曲第10番エリアフ・インバル指揮東京都交響楽団」を試聴しました。
・ともに素晴らしい音です。
・出品のシステムは強力な低音をベースにスケールの大きな再生を行うことを確認しました。
・総じて、音楽ソースを選ばず低音に安定感がある、スケールの大きい音が得られていると思います。
【6】ほか
・スタンドは含みません。
・マンスリーNews 5月号です。
https://geo80002002.livedoor.blog/archives/38463995.html