
元徳島市長の親族宅から引き揚げてきた、古い蘭鉢です。
口縁の最大幅27.5cm、高さ27.3cm、底径19.6cmです(約)。
浅学のため、産地を特定できないものの、これまでに見たことがない鉢ですので、ご興味ある方は、少々、お付きあいください。
造形的には6弁形で、弁の内側にはキッチリと彫りが入った、凛とした、しっかりとした造形が見てとれます。
口縁の色や、文様からは、パッと見、染付のように感じる方が居られるとは思いますが、、、
肌は、鉄分を含んだ胎土を補うように白土(しらつち)を掛けて施釉しており、、、
問題はいくら観ても、染付なのか、いわゆるフレスコ画のように、釉薬を掛けたあとにマンガン等を染み込ませてブルーを発色させて定着させた、染付でもなく、上絵でもない、中間のものなのかが、はっきりとしません。
所々に現れた釉薬の剥がれの状況や、表面の乳白色のような、白さの濁りが、どう見ても染付には思えませんので、迷うなかで「見出し」と「カテゴリー」を決めましたので、それらはあくまで参考程度にお考えください。
実際に長年、使用されてきたものの、近年は「使用せず、蔵に入れたまま」 だったようで、引き揚げ時は土がかなり付着しており、一応、水洗いだけはしましたが、現時点でも「やや土っぽい状態」です。
目につく傷みはありませんが、相応に経年のスレなどはあるものとお考えください。
当方も、こうした花器は初めて見ましたので、珍品のように感じてしまい、、、羨ましくなるような、由緒あるお宅からの引き揚げ品ということも手伝って、出品するのを躊躇ったような状況です。
長い説明文になりましたが、これが当方が説明できるすべてです。
入札の前には「必ず」、「くれぐれも」自己紹介欄をお読みになり、入札をお願いします。