
石田来之助 金彩寿光 羊 置物 京焼 平安 ひつじ 未 干支 己未 昭和53年 美品 共箱 共布 しおり 陶彫 来之助 京都陶雅会
石田来之助の羊の置物。“陶彫” の大家として高名な作家さんです。かつて 初世宮永東山が残した石膏見本の中に “象” の原型が有るのを見て驚いた経験がありますが、彫刻を置物にしようとする考えは 明治以降の発想ではないのかと感じます。神仏像や 人形や木馬などの玩具以外、それまでの日本には 彫刻を置物として飾る文化は無かったかもしれず、試行錯誤期を経て この方あたりが “陶彫” の大家として開花した…と言う流れであったかと想像しています。その意味でも 来之助作は 場の空気を乱す事なく、納まるべき空間の性質をしっかり捉え 練達だと思います。置物としては 現在でも “干支物” が多く流通していて、この “羊” も結構な出来だと感じます。
大変に穏やかで円満な “羊” の表現だと思います。羊のイメージからも 大体そのような雰囲気に落ち着くのが定石だとは思いますが、この作品では 特に静謐な表情が印象的です。正面から対峙すると、こちらをじっと見つめているのがわかり、心の中を見透かされているようにも感じられて ちょっとだけ神秘的です。静かでありながら 活気や力も感じさせますし、“穏健” である事が “緩さ” や “重さ” と結びついていないのが貴重です。このあたりが 作家の至芸などだと感じます。アクセントとしての “金彩” の用い方も相変わらず練達です。
“寛闊” という言葉がありますが、まさにそのものズバリで… 内面の “広さ 穏やかさ 活力” の表現として 見事だと思いました。
しおりに “己未” の表記があります。昭和54年用の品で、昭和53年の製作だと言うことが想像できます。この作家さんの干支物を継続して出されていた “京都陶雅会” の取扱いです。
美品です。本体 大変に綺麗で良い状態です。共箱は保管上の瑕疵があり 表面に若干の点シミなどがあります。ご承知おきください。共布 しおりは大変に綺麗です。共箱 共布 しおりが揃った 良い条件のセットだと思います。
概寸 w 7.7cm×d 18.5cm×h 16.4cm(顔正面に)
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