これは変。冒頭から鳴り響くコレ、もしや本物のメロトロンだったとしたらプログレ好きは大慌てかもしれない類の無い１枚。演奏者のミスタードーゴンこと本名ゴードンナウアーといっても全く無名なこのお方、米国はニューヨークのダウンタウンシーンを拠点にして自主レーベルのＪＵＭＢＯを起ち上げ、現在までに１０枚程度のディスコグラフィーがあり、現在ではサンフランシスコに移って地道な作品制作を続けるマルチインストゥルメンタリストという事で、本作はいわばこの人の初の世界配給となったＴＺＡＤＩＫからの２００５年リリース作にして通算７作目。ブックレットには機材などのクレジットは全く無くて、ジャケットの絵柄からしてアールブリュか？アウトサイダーアートか？ＬＡＦＭＳか？ってな感じがしないでもない、いわばそっち方面もひっくるめたどのジャンルに立脚するでもない真性未認知物件といえば良いのかどうか。で、内容は特に１７分を要する１曲目で既に迷走状態のインパクトを放ち、まるでストリングスメロトロンをエフェクト変調したような響きが滔々と流れだし、しかもこれ８秒程度でテープが巻き戻るメロトロンの持続音特性そのまんまに音が途切れる個所もそのまんまという厄介さ。サイケデリックトリップならぬ擬態メロトロントリップとしかいいようのないシュールな異世界が現前に広がる衝撃のトラック。続いて意味不明なモノローグとリズムトラックを導入部に歓声とチベット仏教音楽みたいな吹奏音のコラージュから音の途切れの余韻をターンテーブルで適当に回しで目眩を惹き起こしたりといった具合で、ノイズ系にも電子音楽系にも全く当てはまらないＴＺＡＤＩＫリリースの全作品中でも群を抜く怪作がこちら。MR.DORGON-god is greatest(tzadik)

コンディション：★盤は中古盤として並品（軽いキズ、スレがあります。音トビ無し、再生に影響無し）、ジャケットは中古盤として並品（目だたない程度のスレ、キズ、経年のヨレがあります。端にツメの噛み跡あり）、プラケースは中古盤として並品（スレ、キズが散見されます、ヒビ割れがある場合もあります）★プラケースは経済的理由により新品に交換できません。予め消耗品としてお考えいただけますと幸いです★その他詳しいコンディションにつきましてはご入札前にご質問欄からお問合せください。あくまで中古盤という性質上、完璧なコンディションをお求めの場合はご入札をお控えくださいますよう、よろしくお願いいたします★

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