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裏方セッション・プレイヤー・チームが残した80S隠れ秀作世界初CD化!
スティーヴィー・ワンダー、スティーリー・ダン、レニー・ウィリアムス等、多くのメジャー・レコーディングにセッション・プレイヤーとして参加するウィリアム・ケネディ( ds.)、ラリー・バティステ( kb.)が、CMソングやアレサ・フランクリン、ホイットニー・ヒューストン等のバック・ヴォーカリストの活動がメインだったクレイトン・リチャードソンをフロントに据え結成したのが、このソウル/R&Bプロジェクト。83年、メジャー傘下ファンタジー・レコードに残された本作、主流となりつつあったスクェアで煌びやかな80年代デジタルサウンドを、プレイヤー目線でいち早く、そして趣味良く取り込んだ職人的サウンド・メイクが心地良い。
アルバム冒頭を飾る「Hot Girl」は80sファンク・クラシックスとして、今でも頻繁にプレイされるミッド・テンポ・ブギー。続くスロウ・バラッドではアーバン・コンテンポラリー、AORを強く意識したスムージー且つゴージャスなトラックをバックに、モダン・バラディアー資質、クレイトンの感極まるヴォーカルが濃密な空間を演出してみせる。
他収録曲もアップ~ダンサーはN.Y.サウンドとプリンスやキャメオを彷彿させる小編成ファンクの折衷、ミッド~スロウはデヴィッド・フォスター的キーボード使いと、エムトゥーメ的ビートの点描写解釈、さらには上手いながら匿名性の高いヴォーカル表現により、グループとしての強烈な個性、オリジナリティは希薄。しかしながら、いやだからこそ、80Sメインストリームのブラック・ミュージックが、どんなサウンドを目指し、理想としていたかが如実に理解出来るアルバムとして、今現在の我々の耳に真っ直ぐ届く。優れた個だけでは決して生み出す事の出来ない80年代ソウル/R&Bの隠れた秀作です。
1 Hot Girl
Written-By Richardson*, Reed*
5:06
2 No One Can Love You Like Me
Written-By Batiste*, Kennedy*
3:35
3 I'll Keep On Loving You
Written-By Richardson*, Batiste*
3:10
4 Dance Symphony
Written-By Richardson*, Batiste*
3:49
5 Summertime
Written-By Richardson*, Batiste*, Rose*
5:29
6 I'd Rather Have Your Touch
Written-By Richardson*, Batiste*, Kennedy*
4:00
7 Totally Convinced
Written-By Batiste*, Kennedy*
3:42
8 Private Eye
Written-By Richardson*, Batiste*
4:03
9 Three Card Molly
Written-By Richardson*, Kennedy*
4:17
10 I Lose Sleep Over You
Written-By Richardson*, Green*
4:20
Phonographic Copyright Fantasy Records
Artwork Tony Massera
Executive-Producer Pat Gleeson*
Producer Private Eye (8)
Producer [Associate] Quincy McCoy
Remastered By Tony Massera