
約48.5ミリ×12.8ミリ
高温で焼き付ける際に天珠内部の鉄分が朱砂となって浮き出て来ています。
なかなかの年代を感じさせる風貌です。
年代は不明ですが、
現代の大量生産ではない手作業感があり回転工具で原石から掘り出して成形した手作りの粗々しさも感じます。
下記の説明の②に該当する朱砂天珠です。
朱砂天珠とは大きく分けて3種類ございます。
①元々、朱砂の含まれる原石から天珠が作られたもの。
②原石に含まれる鉄分などが天珠を焼き込む際に赤く発色して天珠に現れたもの。
③原石に含まれる朱砂の成分が経年、または超常現象などにより表面に浮き出てくるもの。
いずれもパワフルな天珠だと認識しております。
★★★天珠のお話★★★
古いチベットの古天珠とは本当はニ千年程前のお品物の事です。
価格は数千万円〜数億円程度で取引されていましたが、
現在では物自体ありません。
華僑以外にも世界中の大富豪の中に収集家がいて、ブータン〜シッキム一帯まで大変な収集競争をされていましたので、今では見つけるのは困難です。
二千年前の古天珠以外の古い天珠は価値がないという議論もありますが、
話はそう単純ではありません。
数百年前の天珠に関しましては、清の時代には天珠を作る瑪瑙が足らずにヨーロッパより樹脂を取り寄せ天珠を作っていましたので数百年前の天珠は樹脂が多いです。
ですので天珠の原料は天然石で、外見の美しさや完成度で価値が決まると言うのは現代天珠の窯元と販売業者が作った価値観です。(私個人も天然石、瑪瑙の天珠が好きですが。)
現代の天珠でも、工芸品としての素晴らしい価値はそれなりにあると思います。
まして今では手に入らない希少な天珠はコレクションとしてそれなりの価値はあると思います。
天珠は天然石を加工して作られています。原石由来のくすみ、焼き付けの色むら、小さなキズがある場合もございます。
#天珠