
アルゼンチン歌曲・その他 アリシア・ナーフェ ピアッツィーニ マルクッチ 極美品 / ピアソラ 忘却 私はマリア/ブラーガ 5つのブラジル民謡/サティ 君が欲しい ジュ・トゥ・ヴー/ヴァイル 愛してない ユーカリ 2001.7. エームス盤
アルゼンチン出身の3人の音楽家 ピアッツィーニ・ナーフェ・マルクッチ による演奏です。ぼんやりと聴き始めたのですが、“目眩く興奮”や“熱い感動”とは対極の、“しみじみと静かな音楽”が流れ出し、思いがけなく“結構な時間”を過ごしました。コンサート会場で1000人からの聴衆を相手にしたのではなく、せいぜい10人ほど 或いは誰か一人のため、または奏者同士のセッションの愉しみのためだけの演奏の様にも感じられて、まことに至福のひとときでした。“嫋やかで静謐”… これだから“音楽”は面白いと 今更ながら感じ入った次第です。
タイトルから判断して “アルゼンチンの歌”の集成かと単純に考えたのですが、そう簡単な話ではなく 内容はもっと複雑で深長でした。
先に 内訳を記すと… 全23トラックで
・ 作曲家は ピアソラ・グアスタヴィーノ・ブチャルド などのアルゼンチン勢の他に ブラジルのブラーガ フランスのサティ ドイツのヴァイル など多彩
・ それに伴い 歌詞もフランス語が3曲 ポルトガル語で5曲 他はスペイン語
・ バンドネオン独奏曲2曲、バンドネオンとピアノ1曲、三者共演4曲、他はピアノ伴奏歌曲
雰囲気の近い作品を 慎重に並べてはいるものの、“アルゼンチン一色”でない事には ちょっとだけビックリしました。そう言えば… タイトルは2段書きになっていて、下の段には フランス語で“それに加えて(その他)”との添書きが…。上記の内容を確認して やっとその言葉の意味が分かりました。
この録音の筋だては、三人がそれぞれ好きな曲を持ち寄って 心を合わせて紡いだ “一夜のコンサート”の態で、“アルゼンチン”への偏りは母国への思いの嵩の現れに他ならなかった事に 遅まきながら理解が及びました。
お目当てのナーフェは暖かい豊かな歌で 期待通りでした。民族色を強調してアケスケになり過ぎなかったのは 共演者二人の影響が大きかったのだと思います。ベルガンサに比べると 全体にサラリとして穏やかな感触なのは、ふた世代ほど若いせいもあるのでしょう。
曲としては、聴き慣れた“二人の兄弟のミロンガ”とか“5つのブラジルの民謡”が懐かしいですし、ピアソラの“忘却”“私はマリア”も面白いです。サティのお馴染みの“君が欲しい ジュ・トゥ・ヴー”も素敵です。全体の色合いからすると このサティは異色なのですが、ピアッツィーニがライナーの跋文で “これは好きだから”と収載の理由を説明しています。彼女が 演奏と企画の両面で芯の役割を勤めていたのでしょう。
コピーライトは2003年 エームスクラシック。フォノグラムは2001年 バイエルン放送協会。
録音は 2001年7月24~27日 バイエルン放送協会 第1スタジオ。録音はBRで 発売はエームス という事情が分かります。
エームスクラシックの2003年のカタログが封入されていました。これも出来たての様な極美品です。当時は何とも思わなかった物でも 20年以上の時を経て眺めると いろいろ感慨深いです。親の意見とカタログは後から効く。ベンジャミン・シュミットとかアルフレッド・パールとかが 売りだしの若手スターだった模様。ともに現在も活躍中ですが、彼らの春秋にも思いを巡らせました。
極美品です。発売時に求めたと記憶します。プラケースに生来のコスリ跡がある他は開封時のままだと思います。
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