
ツェムリンスキー 歌劇 カンダウレス王 廃盤 極美品 ブルベイカー シェーネ シュテンメ 2002.7.28 ケント ナガノ ザルツブルグ ライブ 独英仏リブレット ORF アンダンテ
ザルツブルグのライブ…ツェムリンスキーのカンダウレス王です。演奏の充実に加えて とても目覚ましい装丁のCDです。
ツェムリンスキーのかなり後年の しかも未完の作品だそうです。いわゆる“現代音楽”調の 難解な音楽なのだろうと考え “たぶん5分でギブアップかも” と覚悟をしながら聴き始めたところ 思いのほかの面白さで、知らぬ間に2時間強を聴き通していた事を思い出します。何となく耳に覚えのある雰囲気で… オヤッと思い返すと “サロメ” に極近い世界なのに気づかされます。かたや1905年の作品 こちらは1935年の作曲なので “そのまま”と言うことはあり得ないですが、ちょっとした重なりが感じられます。シャープだったり 艶めかしいかったり 刺激的だったりする音楽が 5秒おきくらいに連続する面白さは “パッチワーク” よりは “万華鏡” の多彩さです。ストーリーも “背徳” “狂気” “殺戮” から “耽美” に達し 更には “不条理劇” 的に発展する 独特の流れがあり エッジの効いた面白さだと感じます。同じ傾向の作品とは言いながら、圧倒的に “サロメ” 寄りで 決して “エレクトラ” ではない点も興味深いです。
演奏も この曲の再現としては “空前絶後”の豪華さ 的確さだと思います。シェーネの性格的な開口の一声が 先ずは“独特の世界”を作り上げますし、ブルベイカーの王様の曲者ぶりも適切。あのシュテンメが サロメとエレクトラの中間くらいの歌で存在感タップリ。ドミンゴとのトリスタンが2004年録音なので、その前の時期に 既に充分なスターだった事が分かります。ケント ナガノの指揮もこうした音楽に最適だと言えましょう。
ザルツブルグのライブですが、“祝祭大劇場”ではなく “小劇場”での公演という贅沢さに驚きます。ベームの豪華極まりない “コジ” が “祝祭小劇場” だったのと同様で、ここらが“本場のプロ達の見識の高さ” だと感心しました。
録音は冴え冴えとした音が印象的です。ORF音源で リマスターの成果も上々だと考えます。シャープな音が なにぶん音楽にピッタリです。
アンダンテ製の超豪華な装丁も見ものです。袋入りのCDを挟み込んだ分厚い小型本仕立のスタイルを大々的に発売をしたのは、このレーベルが最初だったと記憶します。黒くて渋ーいデザインで 重厚さ荘重さも充分。コレクションする楽しみを充分に満たして尚余りある仕上がりを喜びましたが、案の定 販売は極短期間で終了となりました。詳しい理由はともかく、要するに豪華過ぎて採算が取れなかったのだと思います。これだけの仕様を今後再現する事は不可能と思われますので、お手にとる価値は充分だと考えます。独英仏のリブレットも とても貴重だと思います。
紙袋入りのCDは管理が困難です。思わぬ瑕疵が生じやすく油断がなりませんが、この品は綺麗に残って居ました。出し入れに伴う若干の痕跡が皆無ではありませんが、一応 “極美品” だと考えます。上記の通り 厚いブッレット仕立ての豪華版で、本と考えても 小口 天地共に極美品です。
かんたん決済 支払い方法はかんたん決済のみです。 かんたん決済の期限内(落札後5日以内)に決済可能な方のみご入札ください(領収書はお出ししていません)。
クリックポスト 185円 ( 本 形状により複数冊 CD 1枚物ケース4個 2枚物ケース2個程度 同梱可能)
定形外などの普通便は、発送まで若干の時間が生じる場合があります。補償・追跡もありません。臨機応変に対応はいたしますが、基本的には箱内外を緩衝材でガードして封筒で発送をいたします。