
[書籍名]
『Katsura: Tradition and Creation in Japanese Architecture』(桂 Katsura)
Walter Gropius/Kenzo Tange/写真:石元泰博(Yasuhiro Ishimoto)
[概要]
桂離宮を舞台に、バウハウス創設者ヴァルター・グロピウスと建築家・丹下健三が、
日本建築の本質を見つめ直した名著『桂 Katsura』の英語版。
写真は、石元泰博による緊張感あるモノクローム。
余白と構図の美、静けさの中に潜む意匠──
それらが“日本的造形”の本質を、鋭く、静かに照らし出します。
[特徴]
・1960年に造形社より刊行された日本語原著の英語版(Yale University Pressより1967年6刷)
・写真:石元泰博による美しいモノクローム構成
・丹下健三とヴァルター・グロピウスによる日独建築思想の交差点
・タイトルロゴは書家・篠田桃紅によるもの
・1971年改訂版とは異なり、初版寄りの構成・レイアウト
[この本が似合う暮らし]
思想としての建築に関心がある方の書斎に。
建築書、写真集、バウハウス、東洋思想──いずれにも通じる“静けさ”が宿ります。
ページをめくるたび、空間に“余白”が生まれるような一冊です。
[書誌情報]
・言語:英語
・出版社:Yale University Press
・刊行年:1967年(6刷)
・仕様:ハードカバー/168ページ
・サイズ:約28.4×27.6cm
[状態]
・表紙にわずかなスレ
・背表紙にヤケあり
・天・小口にうっすらヤケ、小シミ
・扉と奥付にシミ、扉に蔵書印あり
[迎える理由]
この一冊は、建築の専門書を超え、視覚芸術と思想の交差点にある存在。
時代と思想、東洋と西洋のまなざしが「桂」をめぐって交錯する貴重な記録です。
完璧に構成された“日本的空間”が、バウハウスの視点で再構築されている。
建築に携わる方、美を言葉で捉えきれない方にこそ、静かに届いてほしい一冊です。