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菅原通済原稿『口惜しかったこと』5枚半 1957頃 墨蹟なんかを買う奴は、我々より年長者で七十を超えた老人だけ...いづれ二代目が売りに出すにきまっている《真作》


　　真作保証　万が一真作でない場合は返品を受け付けます（落札価格+送料のご返金）

　　菅原通済(1894-1981)の原稿　※菅原通済については　→　　こちら　 　

　　400字詰の原稿用紙で5枚半(半分に切って200字ごとにNo.1-11のノンブルがあります)

　　「私は古美術のうちでも特に、宋、元、鎌倉の禅林の書、つまり墨蹟を蒐集しているが、十年前までは、名品をさらわれると、無精に口惜しかった。ところが六十過ぎてからはそうでない。

　　〝どのみちあいつの方が先に死ぬよ〟と毒舌はローするが我マン出来るようになった

　　事賽(実際？)墨蹟なんかを買う奴は、我々より年長者で七十を超えた老人だけ。だから、十年か廿年のうちには、みんな死んでゆく。いづれ二代目が売りに出すにきまっている。

　　あせって高いゼニを出すまでもない。

　　が、これでは世の中は面白くない。やっぱり口惜しがった時代の方が恋しい」と締めていますが、(私は六十三)と書かれた部分が消してあり、1957年頃とわかります

　　冒頭の余白に「新潮　田中美智子様」と書かれています

　　原稿には汚れ痛みがあります

　　その他につきましては写真を見てください（文庫本は大きさ比較のためです）

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