【一点もの】真鍮黒塗仕上げ 特大サイズ タンダヴ・ガネーシャ ダンシングガネーシャ 63cmの説明

■圧倒的存在感

こちらはサイズもさることながら細部の造形も見事な一級品です。一般的にブラス像は、金属のベースの色である金色のみ単色の場合が一般的です。一方こちらは、ガネーシャを中心に黒く塗装も施しており、金色と黒のコントラストが美しく高級感があります。職人による丁寧な仕事が感じられる品です。

■舞い踊るガネーシャ

「Tandav Ganesh（タンダヴ・ガネーシャ）」は、踊りのポーズをとるガネーシャの形態を指します。

16本の腕にはそれぞれ武器や毒蛇などを持ち、足を大きく振り上げて舞い踊っています。 ガネーシャ神の足下にはガナ、またはアパスマーラと呼ばれる小さな邪鬼が踏みつけられています。これは「無知」あるいは「忘却」を象徴化した存在と考えられています。全てを悟り、真の自由を手に入れるためには、必ずこれらを超克しなければならないということを意味しています。

ガネーシャの父であるシヴァの宇宙的な踊り(Shiv Tandav)の図像とも共通するシンボリズムを示しており、宇宙のエネルギーや創造・破壊のリズムを反映した姿とも言えるでしょう。

■象の頭を持つユニークな姿

ガネーシャ神は魔除け、学問、商売繁盛といった様々なご利益で信仰されている、大変人気のある神様です。象の頭とぽっちゃりした大きなお腹を持ち、甘いお団子菓子が大好きです。シヴァ神の息子でもありますが、その出自は一風変わっていて…

ある日のこと。シヴァ神の妃である女神パールヴァティーは、体を洗って出た垢を集めてこねて、可愛らしい男の子の姿に作りました（神様の垢なので汚くないですよ！）。その子に命を吹き込んで、水浴びをしているから外で見張りをしているようにと言い含めます。

そこへ、折しも留守にしていたシヴァ神が帰宅。知らないうちに生まれていた「息子」に驚愕し、浴室の前で通せんぼされたのだから堪りません。怒ったシヴァ神はその子の首をはね、勢いに任せて遥か彼方まで飛ばしてしまいます。水浴びから戻ったパールヴァティーは夫に、すぐに首を戻すようにと命じます。結局元の頭は見つからなかったのですが、旅の途中で出会った象の頭をすげ替えることで今の姿になったと伝えられます。

■パワフルで多彩な神様です

楽器を奏でたり、踊ったり、本を読んだり書いたり、時にはリラックスして寝転がっていたり…多彩なお姿からはその人気ぶりが伺えます。世界一長い物語とも言われるインドの叙事詩『マハーバーラタ』を筆記したのもガネーシャ神だと語られます。

音楽や踊りの舞台では、プログラムの最初にガネーシャに祈りを捧げる習慣があります。あらゆる障害を破壊し、願い事の成就へと導いて下さるガネーシャ神は、学問から商売繁盛まで幅広い分野のご利益で信仰され、インドのみならずタイなどの東南アジアでも人気を誇っているのです。