白亜紀時代の完全体の大羽枝の2本内包したミャンマー産琥珀
バーマイト(Burmite) 17/13 mm
この羽毛入り琥珀の価値は、よくある小羽枝ではなく、完全体の大羽枝が2本入っていることです。
そして、不純物も少なく羽毛が鮮明に確認できます。
このような標本は、これまで出品がなかったと思います。よくある小羽枝ではないです。
大羽枝の出品も大変少ないのです。
ただ、これより大きな大羽枝が完全体ではなく途切れたものであれば、過去にも出品がありました。
このように完全体のものは、1本入っているだけで300ドル以上します。
さらにこの標本は、2本の完全体の大羽枝がきれいに並んでいます。明らかに肉眼でも羽毛と確認できます。
羽毛入り琥珀もそれぞれ特徴がありますが、基本的に一期一会の世界で、このような標本に出会うことはもうないかもしれません。私も数百以上見ていますが、完全体がきれいに2本ならんでいるものは、初めてです。
他に出品している羽毛入り琥珀では、途切れた大羽枝が密集しているものがあり、これも希少ですが見たことがないわけではありません。
もちろん10万、20万円以上であれば、かなり大きい大羽枝が入った完全体でないものは入手可能です。
しかし、4万円からと購入しやすい金額に設定しています。このようなものとしては、最安値、かなり控えめな金額です。
正直出品しようか迷ったのですが、このまま入札がなければ自分のコレクションにするつもりです。
この標本の羽毛は、肉眼でも羽毛を確認できますが、ルーペで見るとより鮮明に羽毛が確認できます。
バーマイト(ビルマイト)は、ミャンマーの内戦のため徐々に産出量が減っていくことが予想され、希少価値が出てくることが予想されます。
経験上化石の産出量とそれに伴う供給量はどこかでピークに達し、その後減少します。減少した後は、以前よりも高値で取引されます。実際過去にである程度出品されていた恐竜の骨の化石やトリケラトプスの角、ゾルンフォーフェンのカブトガニの化石は、ここ5年くらい滅多に見かけることがなくなりました。
羽毛入り琥珀は、それだけでも希少で過去10年間のでもそれほど出品は多くありません。
以前ミネラルショーでは、肉眼で確認が難しいような琥珀が8万円で売られていました。また、過去のでは、小羽枝が1本含まれる琥珀が10万円以上で落札されたこともありますし、インターネットのショップでは小羽枝が1本含まれるものが4万円弱で販売されています。