まず始めにこれはスーパーツイーターで、デザインがタンノイによく似ており、大きさもほぼ同じですが、タンノイではないことを申し上げておきます。
私は以前から曲面体で作られているタンノイのスーパーツイーターにデザイン面からも興味があり、そのデザインや性能にどこまで迫れるか挑戦してみようと思い、オリジナルハンドメイド作品のペアでの出品となりました。
このスーパーツイーターは、タンノイのパーツを利用していることも全くなく、すべてオリジナルの作品です。
スピーカーユニットには40KHz超まで再生できるベリリウム銅合金のハードドームツイーターを採用し、しかも、アッテネーターでレベルコントロールも可能ですし、さらにカットオフ周波数も切り替え可能と機能もできる限り盛り込みました。
これらの機能を付けたことにより、お持ちのスピーカーの能率や周波数特性に合わせて接続周波数の切り替えやレベルコントロールの微調整が可能なので、このスーパーツイーターはほとんどのスピーカーに適合できると思います。
これまでもスーパーツイーターは制作してきたのですが、スピーカーエンクロージャーがコンパクトだったため、レベルコントローラーが装着できず、今回は大きめのエンクロージャーにしたので、ごらんのようにアッテネーターを装着してのレベルコントロールが可能になりました。
また、このハードドームに使用されているベリリウムは金属の中でも特に軽く、名機NS1000M のスピーカーにも使用され、今でも根強い人気があります。このスーパーツイーターに使用されているハードドームはそのベリリウムと銅を合金化し、金属被膜とすることで、ベリリウムよりさらに軽く、そして強固な振動板とすることができました。
その結果、周波数特性は40KHzを超えハイエンドまで伸び、その音質はクセがなくクリアで、すがすがしさを感じさせる、まさにスーパーツイーターにふさわしいツイーターと言えるでしょう。
特にシンバルなどの金属打楽器のリアリティさにおいては響きの余韻など増すことでしょう。現在使用されているスピーカーにキレがほしいなどとお考えの方には向いているユニットです。
カットオフ周波数の切り替えモードは背面のロッカースイッチにより上を押すと20kHz(-3dB)、下を押すと16KHz(-3dB)の2種類が選択できます。(共に減衰特性は-6dB/oct)
スイッチの中央では接続OFFとなります。したがって使用しないときにも結線をはずす必要がありませんし、好みの音をすぐに比較できる楽しさもあります。音圧に関しては上部に装着したつまみで微調整も可能です。
また、曲面で構成されているツイーターエンクロージャーは単なるデザインだけを狙ったものではなく、回折現象などがなくなり、周波数特性もよりフラットで空間にきれいな球面波として再現できます。
またPARCAudio社の高性能フィルムコンデンサーを採用し、 無ハンダ圧着接続をおこなうことで濁りのない高品質な超高音が再生できます。
このスーパーツイーターをお持ちのスピーカーに並列接続するだけで、音の繊細感、空気感、透明感、解像度などがアップするだけではありません。
人間の聴覚は相対的なものなので、低域においても輪郭が鮮明になり、力強さもアップします。
簡単な並列接続で大きな効果があるこのスーパーツィーターをお持ちのスピーカーに加えてみてはいかがでしょうか。
このデザインはスピーカーの上に載せているだけでもオーディオマニアの所有欲を満たすオシャレ感があり、私もとても気に入ったデザインとなりました。
このエンクロージャーは木製ですが、今回はあえてつや消し塗装とし、陶器(焼き物)のような質感を表現し、重厚さを出し、さらにレベルコントローラーを銅色に塗ることで高級感を出しています。
ところで、このような曲面デザインのスーパーツイーターを作ることはとても時間がかかるのですが、音質、デザイン共に妥協せず手間暇かけてようやくできたマニアのこだわりが詰まった逸品です。
きっと気に入っていただけるものと思います。皆様の入札をお待ちしております。
主な仕様
平均音圧レベル 92db/w/m
インピーダンス 8Ω
再生周波数特性 ~40KHz
再生周波数特性 2パターン切り替え 16KHz(-3db)~40kHz 20 KHz(-3db)~40KHz
サイズ:縦13cm 横14cm 高さ8cm(ただし、端子部は除く)