商品は、Ｆ－ＴＯＹＳ（エフトイズ コンフェクト）から、２０１２年に発売された『1/144 WORK SHOP Vol.23 SEAPLANE COLLECTION2 水上機コレクション２』より『０１．強風１１型 b．第２２特別根拠地隊』になります。

 

  外箱開封済み、ブリスター未開封の新品になります。ブリスター裏側のパーツ小袋もあります。

  特別根拠地隊というのは、南方の拠点を守ってた海軍の部隊で主に海軍陸戦隊で構成される部隊です（陸戦隊や航空隊なども所属）。
  第２２特別根拠地隊は、インドネシアのボルネオ島の東岸にあるバリクパパン（油田と製油所がある）を守ってた部隊で、陸軍も独立歩兵大隊が防衛してました。

  機体のテールコードは『０２２－１２２』です（デカールが付属します）。

◆趣味の強風
  水上機はフロートを装着した航空機です。

  飛行場が必要ない。水面があればどこでも離水・着水が出来るというのが最大のメリットです。

  なので、世界各国の海軍の戦艦、重巡に着弾修正・索敵用に水上機が搭載されてました。カタパルトで射出され、帰りは海面に降りて、クレーンで釣り上げて貰う。

  また紅の豚でも水上機が多数出ますが、島が多い所では、水上機の方が便利です。

  日本海軍は、南方の島々で運用する為に、水上機メーカーの川西航空機に命じて強風を開発させてました。

  しかし、重いフロートをぶら下げた水上機に対して、零戦並の高性能な戦闘機を作れ！ と無茶な要求をした為に完成が遅れ、強風が完成するまでの繋ぎとして作られた二式水戦（零戦にフロートを付けた機体）の方が活躍しました。

  ようやく強風が完成した頃には日本は南方を失っており、少数（１００機弱）生産された強風は、主に大津航空隊（琵琶湖）と佐世保航空隊に配備され、防空任務に就きました。

  が！ この強風が有名になるのは、その後。

  重いフロートを下げた状態で零戦クラスの性能を求められた強風は高性能だったのです。１５００馬力のエンジンに自動空戦フラップを装備した高性能機。
  そして開戦以来、零戦ばっかり使って来た日本海軍は米軍の爆撃機を迎撃する為の高性能迎撃機を欲してました。

  そこで、強風から重いフロートを取っ払って、普通の戦闘機に改設計されたのが紫電。

  紫電を改良したのが、有名な紫電改。

  水上機なのに零戦並の高性能を実現してたので、フロートを取っ払ったら、更に優秀な戦闘機に化けたとゆー。

  強風は、多分、水上戦闘機では世界最強・最高性能なのですが、完成が遅かった為、あまり活躍してません。

  １／１４４なので組立後の全長は約７ｃｍ（フロートは含まず）。

  組立は、機体と主翼の合体（と同時にコックピットの組立）、エンジン部分の組立、水平尾翼とフロートの装着です。

  ドリー（台車）・デカール付き。