■ 基本情報|Release Information
“Dear John C.”—熱の奔流となって蘇る、1978年東京読売ホールの奇跡的記録
レーベル:Trio Records PAP-9111
フォーマット:LP, Album, Stereo, インサート付属
国:Japan
リリース年:1978年
タグ:Jazz, Contemporary Jazz, Live Recording, Coltrane Legacy, 1970s, Japanese Press
■ 作品の解読|Decoding the Work
1978年、有楽町・読売ホール——この録音は単なる来日公演の記録ではない。それはエルヴィン・ジョーンズという肉体が、亡き盟友ジョン・コルトレーンに語りかける“続き”のようなものだ。アルバムタイトルに掲げられた「Dear John C.」という献辞的副題が示すように、本作で鳴り響く“E.J.’s Blues”や“House That Love Built”は、かつてのコルトレーン・カルテットが蒔いた種の継承と変容の場となっている。
最大の聴きどころは、B面全体を占める26分45秒に及ぶ“A Love Supreme”の再演である。パット・ラバーベラとフランク・フォスター、2人のテナーが時に重なり、時に交錯しながらテーマの深淵をえぐり、エルヴィンのドラムはまるで時間そのものを操るように襲いかかる。ギターのローランド・プリンスとベースのアンディ・マクラウドが支えるグルーヴは決して脇役に甘んじることなく、全体を共鳴させる血流のように躍動する。
Trio Recordsによる高品位な録音とミックス(録音エンジニアは及川公生)は、当時の日本におけるジャズ受容の成熟度をも物語っており、国産録音ながら世界的水準のライブ・ドキュメントに仕上がっている。このレコードは単なる“来日記念盤”ではなく、エルヴィンがジャズの未来に向けて打ち鳴らした鐘の音そのものである。
■ 状態詳細|Condition Overview
メディア:NM(ノイズなく極めて良好)
スリーブ:NM(スレ・傷みほとんどなし)
付属品:オリジナルインサート付属
■ 支払と配送|Payment & Shipping
発送:匿名配送(おてがる配送ゆうパック80サイズ)
支払:!かんたん決済(落札後5日以内)
注意事項:中古盤の特性上、微細なスレや経年変化にご理解ある方のみご入札ください。完璧な状態をお求めの方はご遠慮ください。重大な破損を除き、ノークレーム・ノーリターンにてお願いいたします。