(翔)古伊万里 染付 古九谷 藍九谷 江戸前期 寛文期 花鳥 陽刻 丸紋 墨弾 鍵文 薄瑠璃 四寸 皿 No12 1660-1670年代前後

(翔)古伊万里 染付 古九谷 藍九谷 江戸前期 寛文期 花鳥 陽刻 丸紋 墨弾 鍵文 薄瑠璃 四寸 皿 No12 1660-1670年代前後 收藏

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古伊万里:藍九谷寛文期花鳥陽刻丸紋墨弾鍵紋薄瑠璃四寸皿No12

凝ったデザイン、小皿だと更に凝縮されて...
幸せな青い鳥、かわいいです
染付の古九谷、藍九谷なんですが...
古鍋島みたいな粋な小皿です。

広い鍔縁は薄瑠璃仕上け、
陽刻丸文と墨弾鍵文を三方に
花蜜で幸せ気分のかわいい鳥
丸みを帯びた薄瑠璃縁、
裏は花と吉祥文を三方に、高台二重圏線、
薄作りの上手藍九谷小皿です。
口径11㎝、当時の最高の技術が凝縮されています。

古九谷の時代、
後の盛期鍋島・柿右衛門に使われた技術が、
この時代には、ほぼ完成していた事かよく解ります
珍しい藍九谷小皿てす。気品があります。

15枚あった小皿も残り2枚、
(もう一枚も近日中に出品します)
高台のみ小さなキズがある、の良い状態なんですが...
(座りに支障無)
鳥の下、白磁部に釉スレが集中しています。
小さな灰クッツキを剥がそうとした?と思います。
(光に反射し解る程度、表面は滑らか、ダメージ無)

呉須発色は最初の画像が一番近いかなかな?
と思います。
銘品は完品に近い物を、とお考えの方にオススメです。
(他の一枚より上がり発色は綺麗、併せてご覧下さい)

インスタグラムを始めました。
Instagramでも販売しています。
kobijutsu_banri是非ご覧下さい。

ホームページをリニューアルしました。
時代によって変化する伊万里を、画像比較して、
お楽しみ戴ければ、と思います。是非ご覧下さい。

時代 江戸前期、1650~1670年代前後
口径 11.0
全高 2.0㎝
状態  高台のみ難、3箇所有、画像参照
          (薄い削げは、高台厚から内に巾6x3㎜)
          (薄いハマグリは、高台厚に巾12㎜、内に4㎜のヒビ)
          (小さなホツは、高台厚から側面に巾4x2㎜)

傷ではありませんがご確認戴きたい詳細:

見込に微かな凹凸多少
(正面から目立たず座りに支障無、画像参照)
鳥下に釉スレ集中部有、巾30x20㎜の範囲に集中
(上記説明参照、爪にかからず正面からは目立たず)

瑠璃縁に極小ムシクイ・濃淡斑・凹凸多少
極小灰振・釉切・釉ムラ・濃淡斑散・釉スレ・シワ・凹凸多少

畳付けがつく状態で中央に紙一枚の隙
(手前を強く押し微揺れ、気にならない程度)
(極薄いランチョンマット使用で解消、画像参照)

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古九谷は様々な種類があり、意外と多く現存しています。

日本初の磁器、初期伊万里のすぐ後の古九谷です。
当時の富裕層の大量需要がなければ、多種多様の器を大量に作ることはできません。
驚異的な技術進歩は、大量需要により生み出されたと考えられます

江戸初期に日本で初めて陶磁器が生産され伊万里と呼ばれました。
最初の伊万里を初期伊万里と呼びます。(1610年代)

古九谷は、初期伊万里のすぐ後、寛文期前後に作られた色絵磁器です。
驚異的な技術進歩により、日本初の色絵磁器が誕生しました。
(1640年代)
色絵は古九谷、染付古九谷は藍九谷、錆釉古九谷を吸坂と呼びます。
また青磁釉・瑠璃釉・白磁は、古九谷の名称を上下いづれかに足し呼ばれる
事もあります。
寛文期前後は、様々な技術や様式が生まれ、淘汰された興味深い時代です。
(1640年~1670年代前後)
後の柿右衛門様式は古九谷のすぐ後、延宝期に確立されたと言われています。
柿右衛門様式の登場で古九谷は役目を終え終了します。

なぜこの時代の伊万里が古九谷と呼ばれているのでしょうか?

半世紀程前迄古九谷は、石川県の焼き物、江戸時代の九谷焼と言われていました。
昭和20年代、古九谷と呼ばれる焼き物が、実は佐賀県有田で作られたものではないか
という説が登場し、九谷説と有田説の論争が始まりました。
「九谷論争」です。

有田説は、江戸時代、海外へ輸出された伊万里の古九谷との共通性にありました。

有田説を支持する説が諸外国でも登場します。
その後、考古学的に生産地遺跡の発掘調査が双方で行われました。
素地の化学分析が行われた結果、有田説で終結しました。
終結後も古九谷の名称は残りました。
ただ、その後も調査は続いています。
疑問点がまだあり、今後の研究により更に詳細が解明されればと思います。
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