このワイヤーを一言で評すると、良き時代のアメリカを存分に満喫できる「Beldenトーン」のドストライク・・・です。

特筆すべきは、ステレオ音像の横幅=音場のワイド感に優れていること。ここまで広い音場の表現力と計り知れない不思議な特性は、同時代の他のワイヤーには あまり類をみません。ヴィンテージ「Belden」特有のキレ味抜群のトーンは、このワイヤーではそれがますます磨きがかかり、さらにはそれが一種独特の音場の静けさや腰の据わった「落ち着き」といった雰囲気（ムード）にまで到達していると感じられます。
さっそく具体的な音源を聴いてみましょう！

アメリカを聴くには、まずはRANDY NEWMAN / Songbook Vol.1からです。おお～、いきなりピアノが乾いた空気とともに空中に浮かび上がる瞬間！中域も高域も艶やかでいてしかも乾ききった音味。そして実に大らかに響くピアノ全体の鳴り！！中低域のまとまり感・エネルギー感の絶妙な表現力は やはりこの時代の「Belden」の旨味と言えます。心地よいですよ、これ。当然ですが、VOCALの大らかさもピアノに引けをとりません。息づかい、スタジオの空気やRandy自身のメンタルな部分まで重々感じさせてくれる余裕の感度。アメリカンの王道とはこういうことなんですね。
絶妙な周波数バランスです！！！

さあさあ、お次は趣向を変えまして、大オーケストラものを・・・
STRAVINSKYのPetrouchka / Scene-1 マーキュリー盤1947年 これ、アメリカ録音せすので、楽しみです。っと、きたきた！！まずは心地よく震えるフルートの右に浮かぶヴァイオリン達・・・この時点で解像度がものすごく高く、切れ味抜群としか言いようのない各楽器のディテールが醸し出されています。ああ、セパレーションが見事といったほうが正解かも・・・。ものすごくダイナミックで迫力満点のフルオーケストラパートにすぐさま突入しｍそれはもう驚くべきワイドな空間と共にエネルギーがピンポイントで集約された力強さと相まって聴く者に迫ってきます。これはなかなかの体験ですぞ！！ティンパニーのフォルテッシモの部分の実に大きな鳴りとスケール感・迫力はおそらくこの「Belden」で初めて聴く体験だと思います。圧倒されました。う～ん、各楽器のアタックのスピード感もかなり速いですねぇ。しかも音像がデカくて余韻も割に長めときたら、これはアメリカンの王道というしかないと・・・

Keith Jarrett / Cure / Blame it on my youth まあ、このようなECMライブともなりますと、その情報伝達能力においてワイヤーの善し悪しが顕著に現れます。音のヌケに関して、ナンバーワンではありませんが、星の数ほどのヴィンテージワイヤーの中でもかなりのものです。しかしながら、やはりこの音場のワイド感、拡がりの広大さには舌を巻きます。才能の塊のワイヤーですねぇ。低域のW.Bassの柔らかく円く膨らむ豊かな量感はたまりません。そこにBELDEN特有のストレートな演出と切れ味の良い爽やかさが加わるもんですから言うこと無しのワイヤーです。

お手頃に最高の「Belden」を楽しんでいただく価格設定です！！

お早めに入手なされることをお勧めいたします。 あまり量がありません。この製品に関しましては突然の早期終了もあります。
是非お試しくださいませ！！