【ご挨拶】
ご覧いただきありがとうございます。コレクション整理のため出品いたします。イタレリ製の1/35スケール ミリタリーモデルです。
【商品名】
イタレリ 1/35 LAV-25 TUA TANK KILLER No.263
【商品説明】
本キットはアメリカ海兵隊が運用する装甲車両「LAV-25 TUA(TOW Under Armor)」を精密に再現したプラモデルです。LAVシリーズの中でも対戦車能力を強化した派生型で、TOW二連装ミサイル発射機を搭載した独特のシルエットを持ちます。イタレリらしい細部表現が光る迫力ある内容です。
【キット内容】
外箱はシュリンク包装されており、中身は未確認です。ランナー袋やデカールの状態は開封していないため、現状優先でお願いいたします。
【キャタピラについて】
本車両は8輪装甲車のため、キャタピラはありません。タイヤ再現となります。
【状態】
・外箱シュリンク包装あり(未開封)
・経年品のため外装にスレやヤケがあります
・シュリンク包装のままですが、箱の一部に歪みがあり、上面に凹みがあります(写真でご確認ください)
・未開封のため中身の保証はできません(パーツの欠品等はご容赦ください)
・イタレリでは1990年代に初版が登場し、2000年代にも再販が行われていますが、本キットは未開封のため 初版か再販かの特定はできません。
【発送方法】
おてがる配送(ゆうパック)80サイズを予定しています。
【歴史解説】
LAV-25はアメリカ海兵隊が1980年代にカナダMOWAG社「ピラーニャ」をベースに採用した8輪装甲偵察車です。水陸両用能力を備え、揚陸艦から直接上陸して偵察・哨戒に投入できる設計でした。基本型は25mm機関砲を搭載した軽快な偵察車両でしたが、派生型として開発されたのが LAV-25 TUA(TOW Under Armor) です。
この型では砲塔を撤去し、代わりに 二連装のTOWミサイル発射機 を搭載。さらに車体後部に最大16発のミサイルを収容するラックを備え、発射中も継続して戦闘が行えるようになっていました。TOWは全長約1.17m、直径152mm、重量約22kgの大型対戦車ミサイルで、初期型でも430〜630mmの装甲を貫通、改良型のTOW 2では900mm以上の装甲を撃ち抜き、ERA(爆発反応装甲)を備えたソ連のT-72やT-80にも対抗可能でした。最大射程は3,750mに達し、戦車砲よりも遠距離から先制攻撃できる点が大きな強みでした。湾岸戦争(1991年)では実戦投入され、イラク軍のT-55、T-62、T-72を多数撃破しています。
再装填方式にも特徴があります。発射機は電動で後方に倒し、車内から手動で再装填することが可能で、兵士が車外に出る必要はありませんでした。車体後部に見える外部ハッチは主に補給時専用で、補給車から新しいミサイルを一括して積み込む際に使用されました。つまり、戦闘時はあくまで「車内から安全に再装填できる設計」が徹底されていたのです。
アメリカ海兵隊はLAVシリーズ全体で約800両を導入しましたが、その大半は偵察型であり、TUA型は数十両規模にとどまりました。運用はあくまで海兵隊専用で、陸軍や他国での本格的な配備は確認されていません。位置付けとしては、本格的な戦車戦力(M1エイブラムス)を補完する「偵察部隊の自衛用タンクキラー」であり、冷戦期の海兵隊らしい即応力と柔軟性を体現した車両でした。
【ひとこと】
このTUA型は、通常のLAV-25とは一線を画す独特な存在です。数十両しか存在しなかったという希少性もあり、模型として手元に置くだけで“海兵隊の即応戦力”を感じさせてくれる一品です。コレクションにぜひどうぞ。