＊新作の50C6Gプッシュプルステレオアンプの自作品です。
・50C６Gの規格は、防熱のビーム管で,ヒーター電圧50V　0.15A,プレート損失12.5Ｗで最大プレート電圧２００Vです。
・50C６Gは、ヒーター電圧6.3Vの６Y６Gと同等管で、プレート損失についてはお馴染みの６V６や６F6とほぼ同等の12.5Wですが、６V６や６F６の標準的プレート電圧が約３００Vに対して２００Vで,また標準的プレート電流は４0ｍAに対して６０ｍAとかなり多めです。

＊回　路
・増幅段はオペアンプで、出力段の50C６Gとは段間トランス（600Ω：10KΩ・CT）で結合し、動作は固定バイアスです。
・50C６Gの動作は、規格表の最大定格に近いプレート電圧約１９７Ｖ,スクリーン電圧約１２８V、プレート電流約５0ｍＡです。
・最大定格に近い動作なので、念のために低回転のファンによる軽い空冷としています。
・固定バイアスのため、プレート電流監視の電流計を取付ています。
・オペアンプは８ピンの2回路、±２０V電源でソケットを使用しているので、他のオペアンプへ差替え可能です。
・防熱管のためハム等のノイズは、当方のJBL2155H（102ｄB）でも問題ありません。

＊音　質
・主観的な音質は、周波数特性は２０Ｈｚから２０ＫＨｚまで約±1ｄＢで非常にフラットのため、どの帯域も過不足無い様に感じます。
・出力は約9Ｗで、プッシュプルアンプのため音に量感がある様に感じます。

＊規　格
・入出力等は、入力インピーダンス：２０ＫΩ：出力インピーダンス：4～８Ω
・寸法等は、Ｗ＝４０ｃｍ・Ｄ＝２５ｃｍ・Ｈ＝１８ｃｍ（端子等含まず）/重量：約１１ｋｇ
・真空管は、出力管50C６G：シルバニア等　／　放電管VR75：RCA

＊その他
・経年劣化のほとんど無いトランス類等一部中古部品を使用しています。
・50C６Gの使用状況は不明ですが、動作は規格表と同等で、外観の傷みも無く元箱もあるため、新同品ではないかと推測します。
・製作完了後１００時間の動作確認（動作保証）をしています。
・自作アンプのため、製作中に小傷が発生しておりますので、美品を要求の方の入札はご遠慮ください。
・裏蓋がありませので、動作中及び電源切断直後（コンデンサーの中の電気溜り）にアンプの移動には注意が必要。
上記を考慮しての入札をお願いします。
・付属品は、写真の真空管、電源ケーブル、回路図、周波数測定表及び簡易な取説のみです。