
刃物産地として全国で最初に伝統的工芸品の指定を受けた越前打刃物。今では越前の多くの包丁が海外に輸出され、日本でも入手が非常に困難になるほど世界中で高く評価されています。
カトウ打刃物製作所は伝統産業である越前打刃物を現在は三代受継ぎ、包丁を一貫生産の体制で刃物を製作しています。打刃物の産地、越前でものづくりにこだわり700年。職人たちの積み上げてきた経験と知識を受け継ぎ、真摯に素材と向き合い、職人の魂のこもった手作りによる包丁を一つ一つ丁寧に作っています。
「一貫生産により、品質を管理し、想いが込められた包丁作り」
カトウ打刃物製作所のプロモーションビデオです。(You Tube)
当店が製作したカトウ打刃物製作所の紹介動画もぜひご覧ください。(YouTube)
このペティナイフは炉の中に入れて熱する鍛造方法である熱間鍛造ではなく、常温で鍛造する冷間鍛造で作られています。常温で鍛造することにより、鋼の組織がさらに密になり、切れ味鋭く力強い包丁が出来上がります。硬度が約HRC62まで鍛え上げられています。
熟練した職人が真心を込めて一丁一丁刃付けをしています。髪の毛の伸びる方向の逆向きにこの刃を上手にあてると、髪の毛が裂ける程ですから、その切れ味には驚きです。トマトもこの包丁の重みで力をかけずに綺麗な切り口で切れてしまいます。さらにトマトを半分に切って、まな板の上に置き、トマトを手で抑えずに横から水平に薄くスライス出来る程です。
心材の刃はV金10号が使用されています。一般的にモリブデン鋼、モリブデン・バナジウム鋼、特殊鋼、硬質ステンレス、特殊ステンレスと記載されているものよりも高級な材質です。この材質はモリブデン、バナジウムだけでなくコバルトも含まれており、耐摩耗性、靭性、硬度の点で刃物鋼としての最適な条件を備えた高級ステンレス刃物鋼で、プロも使用しています。ステンレスですので、ステンレスではない包丁のように錆を気にする必要がありません。モリブデンとバナジウムが添加された医療用メスがよく切れるのはよく知られていますが、さらにコバルトが添加されているためさらに鋭くなり、切れ味もさらに持続します。つまり研ぐ回数を減らしてくれますので、メンテナンスが容易です。
また心材には硬いV金10号、側材は柔らかいステンレスで挟みこんでいますので、砥石で簡単に研げます。つまり固い刃の心材の面積が少ないため、非常に研ぎやすい構造となっています。V金10号は下位のモリブデンバナジウム鋼より研ぎやすい鋼材です。
ハマグリ刃という緩やかなカーブを描いた刃が食材に食い込みやすく、また強度を持たせた最適な形状になっています。安い刃物との違いの一つです。切り離れもよくなります。軽い力で食材を切れ開きながらスッと刃が入り、鋭い切れ味の重要な要素になります。
また刃先は薄く研がれ、板厚も薄いため鋭い切れ味を向上させています。
柄は口金の付いた赤合板強化木ですので末永く使用できます。
そして何といっても特徴はそのルックスにあります。黒く染められた63層も重なるニッケルダマスカスのブレードが美しく芸術品のようです。ほとんどの方が見たことがないものです。プレゼントにも最適です。これをいただいたなら、ビックリするはずです。
切れ味の悪い刃物は力を入れる必要があり、切り口が崩れ味を損ない時間も取られます。
プロの方だけでなく、道具にこだわりのある方、料理好きな方にもお勧めです。
■ペティナイフ
■刃長:約120mm
■全長:約225mm
■刃厚: 約1.5mm
■刃幅:約27mm
■刃付:両刃
■重さ: 約64g
■ハンドル:赤合板強化木
■口金:ステンレス
■心材:V金10号
■側材:ニッケルダマスカスステンレス
■硬度:HRC62前後
※柄は自然の木材を使用しておりますので、模様や色は写真とは異なります。その際の返品や交換は受け付けておりませんので、あらかじめご了承ください。
※刃こぼれや、折れ、割れまたは刃が曲がる場合がありますので、冷凍食品には冷凍ナイフ、魚の骨やカニなどの硬いものを切る際には出刃包丁など、それぞれの用途に合わせた専用の包丁をお使いください。たとえ薄い冷凍肉や冷凍した魚のすり身、または小さい骨であっても、刃を痛めますのでご使用はおやめください。