
幸運にもコレクターの方から¥65,000-即決で譲り受けた品ですが、事情あっての金策の為手放します。
¥60,000-スタートとしますが、本来数十万円は下らない品と思われ、私の購入金額よりも高額になってしまう可能性があると思います。
利益が生まれてしまう場合には申し訳ございませんが、説明文を全てお読みいただき、ご納得された方のみご入札を検討してください。
オールド・モトのジッポーライターケースです。
材質は銀(950)・金(K18 K24)・宝石(ルビーと思われる)、インサートは1990年製のZippo社純正品が搭載されています。
ブランドサイドへ確認したところ、本池秀夫・大輔いずれかの一点物作品ではないかとのこと。
私個人の見解としては、インサイドユニットの年式(この手のアイテムは制作時点での新品、自ずと制作年に極めて近いインサートがセットされる場合がほとんどです)やベースのマテリアルに950が使われている点(村田高詩さんとの親交)、造形及び作風から、35年程前である1990年頃の本池秀夫さんご自身によるフルオーダー作品ではないかと考えています。
また、私が秀夫氏ご自身が手がけたと考える根拠は、後述するケース本体の(特にギミック面で)制作が可能な職人があまりにも限られることが明白なためでもあります。
ケース本体について。
純銀をベースに純金が計6箇所あしらわれ、ゴールド部分のうち2つは大小の全金メタル、1つは特大のスカルです。
長年本池さんのファンですが、全金スカルを取り囲む二重のホイール、シルバーのスカル等、どのパーツも見たことがなく全てがワンオフだと思います。
側面には三つ編みのレザーストラップに、銀無垢のオールドビーズ。ただの飾りではなく、着火時の落下防止に役立つかと思われます。
あまりにも豪華な外装に圧倒されますが、特筆すべきは装飾的要素を省いたケース本体の作りの凄さです。
人気の高いスタンリーゲスさん設計のケース(Chrome Hearts クロムハーツ含む)はヒンジが外側に大きく突き出しており、それがデザインの一部となっておりますが、こちらの作品は逆に、ヒンジピンが見えない位置にセットされており、美しいだけでなく抜けてしまうリスクもありません。
全体のシェイプもレギュラージッポとほぼ同一、なんとこれらの立体的アーチも全て銀板から制作されています。
5バレルである点も同様ですがZippo社のケースよりも頑強な作りで、スターリングのアーマーよりもだいぶ分厚いため当然リッドも重いですが、一切のグラつきがありませんしカムとの噛み合わせも完璧で、開けた際にもピタッと止まります。かなりの重量級ケースでありながら開閉時の感触も小気味よく申し分ないです。
ここまで抜かりのない、また信じ難い程の手仕事に一番感動しました。
重量はケースのみで103〜104g程あり、ちょっとワンポイントというレベルではない量の純金が使われています。
コロナ禍前の比較的落ち着いた金相場の頃で、本池秀夫さんのプロダクトの細めのK24ハンドメイドチェーンで60万円前後でしたから、仮に現在、本池秀夫さんが全く同じ物を作られたとしてリリースするとなると、私の見立てでは100万円を超えてもおかしくはないなと考えております。チェーンとは制作工程がまるで異なるためです。
なお、ブランドサイドの回答としては、今後ライターケースの制作やフルオーダー再開の予定は無いとのことです。もっとも、本池秀夫さんのことを少しでもご存知の方であれば、ここまで手の込んだ一点物を制作いただくことはもう限りなく難しいことがおわかりいただけるかと存じます。
商品の特性上、返品・キャンセル対応はいたしかねますので、予めご了承ください。
恐れ入りますが、速やかなお支払いと商品到着後当日中の受取連絡が可能な方のみご入札いただきますよう、あわせてお願い申し上げます。
以上です。最後までお読みいただきありがとうございました。
正直、ゴールドを含む地金の価値(ここまで金が使われているライターケースは珍しいです)だけ見ても利益が出てしまう可能性があるため非常に心苦しくできれば手放したくないですが、致し方ない事情があっての出品なので、その点も含めてご理解いただける方のご入札をお待ちしております。