友人から譲り受けてから8年間カスタムしながら大事に乗ってきたのですが、新しいバイクの購入のため手放すことにしました。
こまめにメンテナンスもしていたので、特に不具合なく走行できます。
オイル漏れや水漏れも現状ありません。
錆は所々にありますが大きなキズや曲がりなどはほとんどなく、年式の割には綺麗な方じゃないかと思います。
フロントフォークのインナーチューブにはほぼ錆はなくとても綺麗でオイルの滲みも見られません。
リアショックは現状オイル漏れもなく問題なく乗れますが、バンプラバーが朽ちているのでオーバーホール推奨です。
気になる異音は特にないと思います。
燃料タンクの錆は上方に薄っすらある程度で、実用上は問題ないレベルです。
軽い車体とパワフルなキャブのエンジンは、最近の250ccシングルとは違ってパンチがあり、あらゆるシーンで楽しんでもらえると思います。
サーキットも一度だけ走行し、そのためにオイルキャッチタンク、ガソリンキャッチタンク、オイルフィラーキャップ&ドレンボルトのワイヤリングを装着しているので、ハイグリップタイヤに変えればすぐにサーキットも楽しめます。
ブレーキは前後ともそこそこ効きます(フロントをDトラXに換えればなお)。
街乗り、ウィリー、サーキットまで幅広く遊べるマシンです。
FMFのサイレンサーは低音が効いていて、割と上品ないい音が出ます。
レブ直前まで全開で加速してシフトアップしていくのがとてつもなく気持ちいいです。
100km/hまではすぐに到達し、120km/hにも引っ張れます。
シフトはストレスなくスコスコ入ります。
ニュートラルも出やすいです。
始動時だけは少しコツが要ります。
キャブにはできるだけ新鮮な燃料が行くよう、走行後はコックをオフにしておき、次の始動時にオンにしてください(負圧式ではありません)。
そしてチョークを引いてセルを回せばほぼかかります。
暖機されるまでは信号待ちなどでエンストしやすいので、数分はチョークを引いたまま走行するか、アクセルを僅かにあおってアイドリングを高めにすれば大丈夫です。
暖機後は動画の通りレスポンスよく谷もなくトップまで回ります。
出品に当たり足周りのメンテナンスなどは行いました(詳細は後述)。
さらにリアホイールのスポークを純正新品に交換しました。
振れ取りも一般的な使用には問題ないレベルまで仕上げています。
これだけでも車両の古さがかなり軽減されています。
ちなみに前後ホイールのハブはアルマイトではなくキャンディレッドの塗装です。
カスタムのポイントは大きく5つあります。
1. 合法ゼッケン化
昔ながらのゼッケン化というとPIAAのフォグランプを片方のフォークに縦二灯にするのが多いですが、実は道交法上は違法です(おまわりさんに止められます)。
こちらはLEDのかなり明るくカットラインもあるライトを、左右対称に取り付けているのでその点は問題ありません。
ヘッドライト回路にはリレーを追加してハイビームの時にロービームも同時点灯するようにしているので、夜間でも安心して走行できます。
2. テーパーハンドル化
Dトラ自体は結構古いので、ノーマルハンドルだと「昔のバイク」といった感じがあるのですが、テーパーハンドルにすることで現代的&ワンクラスアップな印象になっています。
ワイドなポジションも扱いやすいです。
3. シートからリアフェンダーのライン
シートのスポンジを整形してフラットに近づけることで現代的なモタードのフォルムになっています。
さらにシート以降のフレームを新たに作り直し、某モトクロッサーのリアフェンダーを組み合わせることで、シートからリアフェンダーまで直線的なラインになるようにこだわりました。
ノーマルシート、ノーマルフレームでリアフェンダーを変えただけでは絶対にこうはなりません。
リアフェンダーはボルトでしっかり固定しています。
ウィンカー、リフレクター、ナンバープレートも奥まった位置に取り付けられるようにして、リア周りがかなりスッキリしています。
ナンバーは裏ペタではなく通常の向きでの取り付けで、角度は付いていますが後方左右からは意外と視認性がいいので、今までおまわりさんに止められたことはありません(実際の角度は動画をご覧ください)。
リフレクターもナンバー灯もしっかり機能していて、リアウィンカーは車検適合のEマーク付きの超明るい物です。
4. サーキット仕様
前述した通り、サーキットを走るのに必要な装備を装着済みです。
オイルキャッチタンクはブローバイからタンクに入ってエアクリに戻るように配管しています。
5. DトラXのリア周り
Dトラの角柱スイングアームと比べると質感が高く、チェーン張り調整も格段にやりやすくなっています。
ディスクはDトラXですがホイール自体はDトラです。
DトラXの太いホイールに変えればさらに迫力が出ると思います。
タイヤはIRC RX-02で、フロントが2019年、リアが2024年製造です。
リアタイヤは過去にパンク修理された物ですが、現在はチューブなのでエア漏れはありません。
山は前後ともたっぷりあるのでまだまだ使用できます。