大学に入って、いちばん困るのがレポートの書き方である。それも、どうでもいいようなことがわからない。パソコンで書くにしても、一行何字? 紙の大きさは? 名前はどこに書くの?…こんなことがわからない。…レポートを書くのにインターネットは当然使う。しかしその使い方ときたら、せいぜいヤフーやグーグルの検索窓にコトバを入れて ENTER キー、くらいしか知らない。そうやって検索したとしても、膨大な数のヒットにまた戸惑う。一方、教員の側は、ネタのばれる同じコピペレポートに悩まされる。本書は、そうしたことを避けるための、どうでもいいような些末であたりまえの基本中の基本について書いてある。難しいことは、なにも書いていない。――「はじめに」より