
ペルゴレージ 歌劇 やきもち男(ばかに嫉妬深い男)/カンタータ オルフェオ 極美品 オダーマット チェレビエフ ティシ 2000.6.2~3. キーテル プトバス リブレット付 アルテノーヴァ
題名を文字通りに記すと “笑い者になったやきもち男” となる様です。いかにも的なお話が 予想通りに展開されてゆく筋立なのですが、曲の由来の方はちょっとだけ複雑で厄介かも…。作者が不明である事に加えて “インテルメッツォ”なのかどうかすら未解明らしく、何かにつけてミステリアスな作品だと言えましょう。
モノ時代から“全曲盤”が存在していた点からも分かる通り、曲自体は 昔から良く知られてレパートリーに定着して来たものらしいのですが、そこに学問的な裏付けを求めると いろいろな問題点か指摘される…という事情なのかと察しられます。
その“トラディッショナル版”による録音はチェトラ盤が代表的で、そちらも私が現在出品中です。概要の説明は同じですので、一部転載をいたします。
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“珍しい曲の録音として注目されますが、作曲者が明確ではないため ペルゴレージの作品リストからは除外されている“疑問作” らしく、事情は少しだけ複雑です。(まぁ その辺りも飲み込んだ上で、大方の判断として 一応“ペルゴレージ作”として通用している様にも見受けられますが…。)“題名” “バスとソプラノ2人だけの出演者” “短時間の三部構成” などなどから インメルメッツォの典型である事は分かりますし、これならば ある時期までは ペルゴレージ作として普通に通用していたであろう事も容易に想像がつきます。偏屈な中年男が 利発な娘に翻弄される いつもの話で、反面 “最小限のドラマトゥルギーである” との解釈も可能で 色々と興味は尽きません。こんな曲が四幕物のセリアの間に挟まれて演奏されていた事を考ただけでも、その夜の劇場の華やぎやパフォーマンスの壮麗さが偲ばれます”
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その辺りのモヤモヤについては、このアルテノーヴァ盤との比較において ある程度の推測と理解が可能になるかと考えます。
1. チェトラ盤が レチタティーヴォを含んでオペラが“定型”通りに恙無く進められるのに対して、当盤はナレーターが事情説明を担い 歌手はアリアや二重唱などを歌うのみ “ナレ化”はジングシュピールではよく行われる処置ながらレチタティーヴォは異例 リブレットを比較すると歌のカットはない模様なのがわかる
2. チェトラ盤は最後に合唱が加わり大団円で幕 当盤ではその合唱もカット
ここからは素人の推測ですが…
チェトラ盤の録音が1956年で 当盤の録音は2000年6月です。約半世紀近い時間が経過していて、その間の研究成果の反映が当盤の演奏形態ではないのとかと考えました。ペルゴレージであれチアリーニであれガルッピであれ、序曲と主役の歌のみが本人作で、レチタティーヴォと合唱は 体裁を整える為の“パステッチョ”ないしは “後代の加筆”との判断だったのかも… との勝手な想像を楽しみました。全曲が散逸したのか はじめからオケ曲と歌だけの未完の断片だったのか。そうでなければ、伝来の貴重な楽譜をこうも大胆に改変はしなかろうと考えます。
その意味でも、チェトラ盤と当盤の聴き比べは興味深く 有益だと思われます。
個人的には…インテルメッツォの各曲は、室内オペラ公演は勿論のこと、室内楽コンサートの演目に挟んでも 充分に通用するのではないか…古楽ブームの今こそ 最適 タイムリーな曲ではないか…と考えています。
他に ペルゴレージの絶筆“オルフェオ”の“レチタティーヴォとアリア”が2曲。“エヴリディーチェ…”という歌詞が出てくるのですが、男声用ではなく“ソプラノ・ソロ用カンタータ”。これまた唐突で断片的な曲。 “余白”ではなく こちらも“本編”なのだと感じます。
プトバス(プオブス) ヤイヒ シフスホールでのライブ。… 港の周囲に 船舶の記念ホールでもあるのでしょうか。
極美品です。開封時のままに綺麗だと思います。リブレット付きで 比較上も貴重です。現在では廃盤 稀少盤。
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